テレビ番組で「芸能人格付チェック」という番組がある
1本100万円の超高級ワインと5000円のフツーのワインを飲ませてどっちが本物か当てさせるゲーム番組です
有名な芸能人が間違うのを見てみなでゲラゲラ笑うという趣味の悪い番組です
他にバイオリンの音、高級和牛の味、能の舞などいろいろなネタがあります
これを文学に当てはめると、例えば川端康成の名作とカクヨム作家の素人小説を読み比べさせて、どっちが本物か当てさせるゲームをしたら、果たして何人が正解するかという話になります
川端康成を読みこませていないAIにこのテストをやらせてみるというのも面白いかもしれない
結局、純文学か不純文学かを決めるのは「人」であるという一点に行き着く
我々の日常生活においても、他人がいいと言うからいいに決まっている、偉い先生が高く評価したからいいに決まっている、と決めつけていないか、考えさせられる逸品です