「俺は、世界の余ったスペースの中心で、自分の余ったスペースを開示《かいじ》することができるだろう」(本文より)
元々、さすがり作品のファンではありましたが、これまでにない緊張と弛緩、新鮮なベクトルを感じました。人間の精神が塗りたくった闇を言葉が綾なす、そんな不思議な世界を味わいました。独特の作品を好む人にとってはおそらく好物では?