鬼灯 アマネ

毎回トリックが仕組まれていて、読んでいてスッキリするお話ばかりでした。
一話完結でとても読みやすく、タクシーと一期一会の謎を掛け合わせがとても魅力的な作品です！

心臓移植という難しい題材ですが、こんなこともあり得るのではないかという想像力をかきたてられる作品でした！
人間の体というのは、どこかで繋がっているのかもしれないと思いました。

前世でのつらい体験を経ているからこそ、真美がアルトリアスに出会い、二人の距離感が急速に縮まっていく様子を読んで、報われたような感覚になりました。 異世界ファンタジーの難しい世界観も…続きを読む

父子の様子が目に浮かぶようなあたたかい物語でした。娘の気難しさや父の葛藤がとても鮮明でリアルで、こんな父親がいてくれたらと思ってしまいました。娘が健やかに成長してくれて良かったです…続きを読む

それぞれ悲しみを背負った君たちの表現が素晴らしいです。そして君たちへ向ける言葉にも、強くて優しい感情が読み取れました。つらい状況にある方に勇気をくれる作品だと思います。

母子家庭のしんどさや、母親の人間不信が鮮明に描かれていたかと思います。子供たちも母親も幸せに育ってほしいと願いながら読ませていただきました。

たかがささくれの傷から、ここまでの大事になっていく顛末に見覚えがありすぎて、とても面白く読ませていただきました！
どこか不穏な終わり方にも魅了される作品です。

「箱」というお題から、このような文章が書けるのは作家ご自身の為せる業からなのだと思います。短い文章の中に描かれた舞台の鮮明さがとても魅力的で、シェイクスピアの『お気に召すまま』に書…続きを読む

短い文章で、箱に詰まった重みを感じました。
もっと自由に生きられたら、そもそも箱の外とはどこのことなのか、そこには何があるのか。色々と考えさせられる物語でした！

色には名前が付いているけれど、名前だけではその全てを表現しきれない。そこには意味や見え方の違いがある。改めてそう気づかせてくれました。流麗な文体によって穏やかで鮮やかな庭の風景や、…続きを読む

目の前で昔話を語ってくれているのを聞いているかのような巧みな文体で、世界観にひきこまれました。風景描写をし過ぎず読者の想像力に任せ、状況と心情と淡々と語る古文風の物語で、新たな表現…続きを読む

視点を上手く切り替えながら、状況が映像のように伝わってきました。文体がこの世界観を演出していて、スピード感もあって良かったです。この世界観を短編で仕上げるのはとても大変なことだと思…続きを読む

７月の日差しを遮る梢の下で、風を感じながら話を聴いているかのような感覚になりました。愛に溺れる姉のうっとりとした表情や仕草、今を生きていない様子が鮮明に浮かびました。流麗な文体から…続きを読む

　淡々と、けれど的確な人間分析の様子が描かれていて、とても興味深い作品でした。文体も相まって、この作品の薄ら怖さが引き立てられていました。 　日常にするりと入り込んで、じわじわと狂…続きを読む

タイトルからは想像もできないかなり複雑な心理が描かれていました。なので最後まで一気に読みました！「サンタ」という特殊な名前ですが、その人はちゃんと人間で、過去の出来事に悩んだり、起…続きを読む

表現がとにかく綺麗なのが、この作品の魅力です。人の欲望というようなドロドロとしたものを描いているのに、とても耽美で、欲望は否定するものじゃなく、向き合うものなのだと思わせてくれまし…続きを読む

タイトルからの印象は、今どきの転生もののようだと思っていました。文章も軽快でコメディ風にストーリーが進んでいきつつも、「これが短編？どう落としこんでいくんだろう？」と思い最後まで読…続きを読む

理性の外側へいく様子が描く分かりやすい文体と、スピーディーな展開で一気に読むことができました。伏線がしっかりと張られていて、その回収も見事で、先が気になる！とドキドキさせてくれる作…続きを読む

読み進めるとこのタイトルの重さが分かって、とても切なくなりました。主人公の心情が等身大で描かれているので、真っ直ぐ気持ちが伝わってきます。 永遠に届けることが出来なかった気持ちも、…続きを読む

　アレックスとハワードのコンビのやりとりや動きが頭の中で再生されそうなくらい、軽快でとても読みやすい文体と展開でした。続きが気になってなかなか読む手が止まりませんでした。 　個人的…続きを読む