〈紅姫〉に、会えた気がした

表現がとにかく綺麗なのが、この作品の魅力です。人の欲望というようなドロドロとしたものを描いているのに、とても耽美で、欲望は否定するものじゃなく、向き合うものなのだと思わせてくれました。あの世でもこの世でもない場所にある桜雲館が、どこか身近に潜んでいるのではないかと感じるとても素敵な雰囲気の作品です。