「現代(モダン)」を含む小説

三年ぶりにエイプリルフールに偶然出会った友人。 そんなちょっと不思議なショートショート。

高校一年の冬。世界との別れを決意した白柳 華は、一人の魔法使い・黒条 凜と出会う。 　「こっち側に、来る？」その言葉に導かれ、華の日常は一変する。 　物理法則すら捻じ曲げ、思うま…

俺と君。この街でなりたい自分になれるかな？ 背伸びした少年の眼差し。 ＊monogatary.comのお題「このお題を確認してから１０分以内に『スーツ』『付箋』『ウインク』のキ…

死期の近い老人、渡瀬は老人ホームでとある新聞小説と出会う。 読み終えるまでは死ねない、そう喜ぶ老人たち。 読み終えるまでは死ねない―じゃあ、読み終わったら？ 読むと死ぬ小説と出…

以前長いことモグリ学生をやっていました。 市民講座などにも良く出ていましたし、また、そこで知り合った先生方との関係で、学会などにモグったこともあります。 とはいえ正式に文学部の…

「もしもし、私です、アイギスです……」。フィギュア職人だった兄タクミを亡くした俺は、ある朝、兄の作品と瓜二つの少女に揺り起こされた。彼女の名はアイギス。『生みの親を元気づけるため…

卒業式の振替休日の月曜日、だらけて家でゲームをしていたら幼気な男の子がやってきた。まさかのおひめさまにしてほしいという無茶ぶり。なんなの。どうして。ああ泣かないでよ家の前で。 内…

五月の金色休み中のこと。私は鬱屈とした心のまま、出来のいい弟子の家に手土産持参で乗り込んだ。 得られないもの得ていくもの。それはどちらが大きいかなんて、当事者にもわからないんだ。

一年に一度、忘れ去られた場所で静かに、そして確かにその水鏡は違う世界の彼女を映し出す。 現人神として祀られる「自分」と、どこかの世界へと落ち、はからずも「聖女」と呼ばれることに…

彼は黒板を愛している。 そう思っている彼女の日課は誰よりも早く教室に着くことで。 彼女は黒板だけは見てくれる。 それならと彼が彼女にしたことは絵を描き続けることだった。 彼と彼…

女子校に通う私は一時間半を揺れる電車の中で過ごす。 その中で見つけた楽しみは放課後の乗り換えに停まる五分の間、反対方向への電車に乗るある人物を観察すること。 指定席と化した目の前…

大森さんちのお隣には、小林さんが住んでいる。 大森さんちは男の子、小林さんちは女の子。二人はとても仲が良かったんだけど―――

私の箸がなくなった。 どうやらそれはちょっと目を離した間の出来事のようで。 容疑者（仮定）たる不二越くんを探しに出た私は不可解な場所に迷い込んでしまい――― それはともかく、…

　親に勘当同然に安アパートに押し込められた元女子校生、現援交少女のリナ。身体を売って暮らしていた時、ふと街中でホームレスを見かけ、家に連れ込んだ。これは、売春で生活費を稼ぐ少女と…

　自分の店を持つことが夢の少女がいた。彼女は大人になり、祖父の遺した小さな本屋の経営者になった。そのまま本屋を続けても良かった。別の店に変えてしまっても良かった。けれども、彼女に…

現代社会の象徴とも言える、満員電車。それは、本当のところ我々にとってなんなのであろうか？

気弱で冷めている故か、学校でも存在が薄く目立たない黒沼乃有真（くろぬまのありま）　 密かに憧れを抱いている人はいるも片隅で眺めるだけ、高校生になったものの何も変わらない、変われ…

作者は「ドラえもん」や「サザエさん」のような作品を目指した。 といっても、子供から大人まで楽しめることや、いつも決まった時間にやっていて国民の生活の一部分になっているというので…

　サボリがバレて本社を左遷された主人公、中村　信太郎。彼は左遷されたことがきっかけで結婚間近の彼女にも「今のお前には価値なんてねーんだよ。ばーか（意訳）」と言われ、振られてしまう…

友人関係が希薄な高校生に異世界での変わった出会いがあった。