「雪 純文学」を含む小説

　冬の帳村と呼ばれる小さな村で生きる十七歳の少女──新奈は、物心付いた時から孤独な日々を過ごしていた。新奈以外の、その村で生きる人たちは、雪が降ると当日の記憶を無くしてしまうから…

超初心者ですが、たのしそうなので応募してみました。 登場人物は、別の物語（長編）に登場させようとして、上手に完成させられなかったので、まずは短編に出してみることにしました。テーマ…

未だ言にあらず――それは、未だ言葉としてなかった物事に宛がわれた言葉の未《いま》だ。 それを『未言』という概念で産み出していったのが、未言屋店主です。 その未言屋店主の思い描い…

クリスマス目前の夜、笹川桜次郎は、幼い頃に見た吹雪の記憶に突き動かされ、生まれて初めて吹雪の中へ足を踏み出した。 寂しくも美しい夜は、桜次郎をそっと包み込んでいきました。

雪の降り積もった夜、大学卒業を控えたモラトリアム気質な主人公は片思いしていた1つ上の燐(リン)先輩と再会する。 社会に出て更に美しい女性となった彼女だが、この顔はどこか憂いを帯…

連絡の取れなくなった同僚の部屋に踏み込む話です。 1/18　一部改稿

雪が解けないとある街に、男が一人住んでいる。 男は、雪が嫌いで、憎らしく思っていた。 なぜなら、男が透明人間だからである。

十七歳の美少年、雪本直哉は、ようやく想い人である真菜に好意を伝えた。そのまま報われたように思われたが――。 少しずつ明らかになる事実に、二転三転する事態。受け止めながら、噛み締め…

【絵國淑哉先生追悼記念】 絵國淑哉先生の追悼記念で公開された私小説。 生前、私小説を書かなかった絵國先生の幻の遺稿を公開いたします。 ⋆ 作品初出　愛蔵版『玉紫‐ 藤尾瑛臣綺譚集…

冬の公園に現れる、雪で覆われた秘密の道。毎年誰かが除雪しているその小道を僕は毎日通いながら、「雪かきの主」が誰なのかに思いを馳せる。ある日、その正体に気づいたとき、冬の寒さの中に…

さようならの言葉は雪のよう 冷たく、静かに消えゆく影 僕たちは愚かだった けれど、その愚かさが愛だった

※百合展140字小説部門投稿の三作品を加筆して、投稿したものになります。各話に繋がりはありません。 黒百合の刀-執念-：仇討ちに全てを捧げ、仇の女に強く執着する武家の少女の物語…

あらすじ 2060年代、未成年の自治と教育の融合を目指して誕生した「学務独立区」。15歳の裁判長・忠山和人は、増加する暴力事件や腐敗に直面し、公正な裁判制度の限界に気づく。正義を…

四方を白い壁に囲まれた、ちいさな部屋で生きる真理亜。彼女には唯一心を通わすことが出来る相手がおり、手紙でやり取りをしていた。その相手の名前は、百合亜。だが、彼女は雪が降る日にしか…

　年が明け、２年ぶりに地元に帰ってきた青年。雪が降り積もる中彼の前に現れたのは、高校時代の元恋人だった。幾許かの気まずさを胸に、年を重ねた彼らは何を語るのか。

十七歳の少年、雪本直哉は、極めて恵まれた容姿の持ち主でありながら、その容姿がもたらす幸も不幸も上手く受け止めきれずにいた。 蟠りを抱えながら、騙し騙し、休み休み、やり過ごすように…

病弱な主人公が雪に誘われる、静かなお話です。