「翅」を含む小説

幼い頃から【蝶の巣】を作ることに執心する主人公文飛。ある時を境に、美しい「蝶」でなく、美しい「娘」を集めるようになり、離れである屋敷に住まわせはじめた。 蝶は全部で八人おり【芳梅…

異形の種族〔ブレイン〕との、長い戦いの末に、人類は窮地に追い込まれていた。 強大な力を有した〔ブレイン〕の苛烈な侵攻に、各国は、協力体制を作ることも叶わず、人類は衰退の一方をた…

　闇に浮かぶ一輪の月。 　その光に照らされて、一羽の蝶が舞う。 　天保十四年、江戸の街に術士狩りの噂が流れ始めた。 　幕府の密命を受けた百骸機関が、術士たちを次々と捕らえていく…

ある雨上がりの晩、街から離れた森の傍に一人で暮らす令嬢フルエットは、行き倒れの少年を発見する。 少年を介抱しようとしたフルエットだったが、そこへ現れた一匹の怪物に襲われてしまう。…

つくもせんぺいです。 出会っていただきありがとうございます！ 遊びたくなってリスタートした詩集ですｗ 前作はこちら。 https://kakuyomu.jp/works/168…

お越し下さり、ありがとうございます。 私めの名前は、シュメッターリング＝シャルラッハ。この短編集の語り手でございます。 私めの大好きな怪談。ちょっぴり悲しい話なんぞも。 夜…

成人前の子供の背中に蝶の翅がはえる。 クピド症候群と名付けられた病気の専門病院は、その症状と特異性から「虫籠」と呼ばれていた。

　ごく普通の会社員平川静一には『緊縛』という倒錯的な趣味があった。 　元恋人にコレクションを全て捨てられた静一は、ある日黒い肌襦袢を身に纏った男性が緋色の縄に縛られていく配信の…

　とある異世界の片隅の森の奥、そこにはとある師弟が暮らしていました。 　師匠は小さく翅の生えた妖精で、毒や薬草、薬に詳しくとても厳しい。弟子も妖精で薬の調合だけでなく剣の扱いも長…

帝国支配から脱し独自の皇帝を立てた三つの国が、勢力争いを繰り広げる半島にて。戦場で華々しく散ったカファ国の将軍ソン・リシェンの息子であるザオは、軍の精鋭部隊の小隊長として、仲間と…

厳しい父・狂った母、壊れた兄と住む女はバイト先でもイジメに遭う。 彼女を救ったのは蝶の入墨が入った同じバイト先の男性だった。 Ant‐lion 蟻地獄 ① 昆虫類、アミメカゲ…

KAC2024参加作品。 5回目お題「はなさないで」 夜の店の裏側、少しだけ覗いてみませんか？ ※この作品はKAC2024参加作品です。 ※この物語は、法律・法令に反する…

　私は真っ暗な部屋で目を覚ました。周りは薄暗く、場所が分からない。ただ、壁には奇妙な模様が浮かび上がっているのが見えた。私はゆっくりと立ち上がり、その壁に近づいていった。 　す…

十七歳の夏、不思議な夢の世界で双子の少年と出会った。もう、二度と会えないと思っていた世界へと再び訪れる。空に浮かぶ都市で、神子と呼ばれるようになるが、この世界はどこかおかしい―？…

セミの羽化に失敗する確率は60％程もある。 何かを決定的に変えようとして、失敗して一生皺のついた翅でもがいたり、幼虫の体から出られずにもがいたり、成功して空に向かっても孤独な最期…

　背中に蝶の翅が生える奇病、クピド症候群。その専門病院はクピドの虫籠と呼ばれている。治療方法は一つ、恋をすること。 　そんな奇病に冒された清水聡は入院生活に飽きていた。 　そんな…

　小さなお話をいくつか編もうと思う。 　初めに短い散文と、二人の男の会話を入れたのは、古い趣味を真似ただけのことだ。しかし、ここには全編を通して底流するひとつの意識がある。 「光…

　十代の少年少女の背中に蝶の翅が生える奇病、クピド症候群。その専門病院は虫籠と呼ばれていた。 　病気を治す方法はただ一つ、恋をすること。 　そんな病院に入院している患者の一人、天…