概要
碧き血はわたしの世界をべとべとに、ぐちゃぐちゃに壊していく
母なる海、父なる大地はその日、仔に手を上げた。
そうして環太平洋は星の顎に食いちぎられたのだ。
2041年――破滅的災害、「太震々禍(だいじんか)」から11年後。
碧い血を持つ少女、戌弓(いゆみ)はその異端さ故、群隷(ぐれ)から追放され、更に言いがかりをつけられ殺される、その寸前――宙を飛ぶ女性、ノアルと邂逅する。
「能染疫?」
「一般には吸血鬼と呼ばれているわね。とっくに気づいているんでしょう。私たちが人間とは違うものになってしまっていること、翅化(うか)していることに」
吸血鬼。それは太震々禍以降に出現した生命体。生殖能力を喪失した代わりに接触感染で増え、7つの力を使いこなす――異種属。
そして天涯孤独の身となった戌弓はノアルの所属する家一味(いちみ)と行動を共にすることに。
果た
そうして環太平洋は星の顎に食いちぎられたのだ。
2041年――破滅的災害、「太震々禍(だいじんか)」から11年後。
碧い血を持つ少女、戌弓(いゆみ)はその異端さ故、群隷(ぐれ)から追放され、更に言いがかりをつけられ殺される、その寸前――宙を飛ぶ女性、ノアルと邂逅する。
「能染疫?」
「一般には吸血鬼と呼ばれているわね。とっくに気づいているんでしょう。私たちが人間とは違うものになってしまっていること、翅化(うか)していることに」
吸血鬼。それは太震々禍以降に出現した生命体。生殖能力を喪失した代わりに接触感染で増え、7つの力を使いこなす――異種属。
そして天涯孤独の身となった戌弓はノアルの所属する家一味(いちみ)と行動を共にすることに。
果た
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ ラジオ・K氏の本丸、ようやく出会えた ~
これが、あの掌編集やエッセイの作者が本気で取り組んでいる連載作品だとプロローグ1話で分かる。
「太震々禍(だいじんか)」という破滅的な大震災から11年後の2041年、碧い血を持つ少女・戌弓(いゆみ)が群れから追放され、翼を持つ吸血鬼ノアルに出会う。設定の骨格はシンプルだが、ラジオ・K氏らしく細部にこだわりが詰まっている。「能染疫属(よせきぞく)」という造語、五菱社製の拡張鎧骨、群隷(ぐれ)という集団名独自用語のセンスが光る。
第1話の群れのモブたちが「エイリアンだ」「いや宇宙人だろう」「いーやレプタリアンだね」と言い合うくだりは笑えるのに、すぐ後で本物の暴力に切り替わる。このテンポとトー…続きを読む