「純文学」を含む小説

「あこがれる」とは、もともと「あくがる」。 「あくがる」とは、あるものに心引かれ、魂が離（か）ること。 私は彼のことを思い、憧（あくが）れ歩（あり）く。 会いたい。あいたいあい…

風に導かれるまま舞い降りた妖精——フローライト。 彼の片翼（片羽）は夜の闇を宿し、もう片翼（片羽）は欠けた月のように不完全だった。 しかし、その不完全さこそが、彼を自由へと導く鍵…

「ひな祭り」をお題に書きました。

ある男がカフェに向かい歩いていると、向かいから女性と子供の親子が歩いてくる。

第8回古賀コン応募作品 テーマ「孤高の天才未満」 1時間以内で書きました。

男は雨の町に突き刺さる、伝説の剣を見つける。 それを抜けば、この心も変わるはずだ！ その時、男の背後には老人が現れ――

十五年振りに友人と会う話です。

あの海に還らなきゃ。 或る海辺の街を訪れた女性。夜な夜なひとりでタクシーに乗った彼女の目的とは……。 『懐郷』をテーマにしたためた掌編、さくっとお読み頂けます。

あこがれ。それはきっと何かの原動力になる。あこがれの人たちとの出会いで人生が変わる人もいる。 『エトワール1993』への序章 『エトワール1978』に続く物語 【登場人物】 〇…

推しのVTuberを追いかけて、ついに出会えたけれども、何も言わずに立ち去った日の話

おれは従兄弟のカナエに連絡を取り、ひさしぶりに会いにいった。土産には金平糖。 カナエは占い師をはじめたという。 タロットカードと悪魔。 精神を病んだカナエの母、ノートの魔法陣。…

母の文才は継がなかった。 父の謀才も継がなかった。 ただ、不用意な言葉が己の首を絞めることだけはわかっていた。 (以上抜粋)

- あらすじ 異星文明と人類との間で激化する衝突……新たなる時代が、宇宙戦争を契機に幕を開けようとしていた。新世界秩序が、この壮絶な対立によって胎動を始めるのだ。 ロボット兵器と…

「磯貝雲峰」(いそがいうんぽう)という新島襄の門下生であった詩人・研究者を題材にした短編小説です。 ※けっこう昔の大学の授業で発表した小説を直したものになります。

『イソヒヨドリの町で』の続編。高校を卒業した﨑里裕佳子と川野章の思うようにいかない日常。一度は乖離したふたりの人生が再び交差し、いくつもの思いが交錯し、新たな物語が始まります。 …

米津玄師さんの書いた小説、読んでみたいと思うのは私だけだろうか？

離れた場所で令和の現代を生きる、まったく接点のない男女。同じタイミングでSNSでの小説連載を始めたことから互いの存在を知ります。いくつかの偶然と必然を経て惹かれあい、やがて出逢う…

"目の奥に光が通ったら、けっこん。" 二十歳の誕生日、京子は父の選んだ相手とお見合いをする。曽祖母の着物に袖を通してーーー。 私は、私の選択に自信がない。 ※この作品は、2…

幼い頃から剣道一筋の以西 美郷は、特待生として東陽明高校に入学する。 意気揚々とした美郷の前に現れる、様々な困難と出会い。 誰もが持っていた青春の痛みを、美郷と再体験してみませ…

うだつが上がらない物書き――菊池。 小説家になりたいと願い、大手出版社の一大選考に応募する。 半年以上を費やしてようやく書き上げた作品と、感情のままに書き殴った作品をそれぞれ…