「稲穂」を含む小説

気づけば、彼は広大な黄金色の田んぼに立っていた。心地よい風が稲穂を揺らし、どこか懐かしい気持ちが胸に広がる。けれど、どうしてその場所にいるのか、なぜそこが懐かしいのか、思い出すこ…

五瀬稲穂《いつせいなほ》：十一歳、小学六年生。日本神話の最高神、天照大神《あまてらすおおみかみ》の子孫（？）。 御饌都神龍《みけつかみりゅう》：十一歳、小学六年生。天照大神の弟で…

授業中にルーズリーフに書いた雑多な詩の集。 内職ってはかどるよね。

記憶喪失の楓が目を覚ましたのは血みどろの古民家。助けてくれた紫乃と名乗る美しい稲穂色の髪をした美貌の神様は、4tトラックで悪の呪詛師を丹念に跳ね飛ばし、爆発炎上する古民家を脱出し…

短歌は8月からの初心者なのでできるだけたくさん詠みたいです

ウィルベリー伯爵家に男児は生まれなかった。 生まれてきたのは嫡女のシルティのみ。 女性の爵位継承が認められていない国で、未来のウィルベリー伯爵を補佐するため、当主としての厳し…

あたしは、小金井稲穂。高2。 ある日、通学路で狐を拾った。 その狐は、実は陰陽の神、安倍晴明神だった。 ※自作の「夢幻の月」の安倍晴明とは別人です。 他サイトさんのイベントと自…

　ある日、オカルトマニアな幼馴染が行った転移魔法。それに付き合っていた主人公、 可憐は、本当に転移をしてしまった。 　転移した先は異世界。しかも、とある国の王宮で。 　その国の宰…

エルシー・スカーレット男爵令嬢には前世の記憶がある。前世は日本の青森にある米農家の娘だった。 台風の日に死んでしまい、気が付いたらエラルド王国の男爵令嬢に転生していた。 その…

　ある山間の小さな村があった。 　その村に住む男、久作は長い間、村の稲を守る祈りを捧げる神職を務めていた。 　彼の日々は決まり切った営みと、徐々に弱る躰と共に重たく、しかし確かに…

転勤族の父さんについていき、何度も出会いと別れを繰り返す中で、誰かと深い関係を結ぼうなんて気持ちはいつの間にか消えてしまっていた。 そんな僕を変えてくれた人がいる。音楽の授業、歌…

千羽稲穂さんの「青春アンソロジー」に寄稿した短編です。 『龍馬 THE SECOND』（ヒーロー文庫、2024/3/29）の三稿目、なかなか形がまとまらずのジタバタしていた勢いで…

　序歌は、競技かるたで一番始めに読まれる、試合開始の合図となる歌のこと。百人一首には含まれていない、百一番目の、あるいは零番目の歌。 　競技かるたが大好きだった。それなの…

(※作中人物が法律に反する行動をしますが、本作はこの様な行為を推奨する意図はありません) 高嶺の花だった彼女は「お米の怪盗」だった。言葉通り、お米を盗むのだ。お米と言っても田んぼ…

　彼――――煌司が目覚めた場所は、果てしなく続く草原だった。 　風に揺れて金色に光る草々が揺れる不思議な場所。稲穂でもなく黄金草でもない。現実に存在するとは思えないような不思議…

黄金色の——

1.臭わぬと　目を引く色で　書かれども　苦き味する　我は虫やむ 2.うすら白む　真夏の雲と　朝露や　一番蝉の　声響きたる 3.深夜4時　車に揺られ　ラジオ聞く　雑なお題に　くっく…

夏から秋、冬、やがて春へと移り変わる四季を詠んだ二十句連作です。 句を追いながら、季節の流れと時の流れ、思いの流れなどを感じていただけたら嬉しいです。 ＊作品に使用した季語につ…

女子大生の稲穂が目を覚ますと、そこは暗闇の中だった。稲穂は全裸で、手には何も持っていなかった。このまま手をこまねいている訳にはいかない。稲穂は暗闇の中を手探りで進もうとするが……。