「片割れ 妹」を含む小説

私の双子の妹の《エミル》は、聖女として産まれた。 特別な力を持ち、心優しく、いつも愛を囁く妹は、何の力も持たない、出来損ないの双子の姉である私にも優しかった。 「《ユウナ》お…

アプラニス大陸にある七つの国のうち、人間の住むティユル国の五番目の王子として誕生したスリジエであったが、父親である国王に見放された王子としてその生活は芳しくなかった。 老いた宦官…

明路四十五年。赤い月の落日によって人々の生活は脅かされ始めた。片田舎の小さな村、そこに住まう人々全てを石に変えた少女──異能者の出現によって。 やがて幕を開けた泰生時代。激動の…

舞台は冷戦崩壊直前の米帝 少年は人身売買を生業とする集落で育ち、名前がなかった 暴力しか愛さない父からは蹂躙され続け 母は既に廃人だった 15歳になった少年は、両親を殺害し…

『チェンジリング』とは…妖精の取り替え子。人間と妖精の子供が取り替えられること。 これは、異世界へと連れていかれた少女が、新しい家族と暮らすお話。 ※ネタバレ注意 …

　大正時代――百貨店を経営する富豪の息子・雅次(まさつぐ)。雪がちらつくある日、不慮の事故で魂の片割れのような双子の妹を亡くし、敬愛する兄の眼からは光が失われた。空いた穴を埋めよ…

1万字弱、全6話のお話です。 紹介文がプロローグ☆ ＊＊＊ 　宇宙は広い。とてつもなく広い。 　そんな広い宇宙だけれどうっかり宇宙船と宇宙船がぶつかってしまうこともある。 …

一卵性双生児に兄妹や姉弟は存在しない。しかし男として生まれた和泉の片割れは「妹」だった。 儀仗隊に入った兄を追いかける妹・倭は、身体が男であることを使い自身も儀仗訓練隊に入隊。同…

　――己が不幸だと嘆くことが出来るのは、幸福とは何かを知るからである―― 　目を凝らして読む本は、数年前に図書館に受入されたソートナーヤ著「幸福論」だ。 　「幸福って何かしら……

私立探偵の本庄優が殺害された。 残されたのは頭部のみで犯人が逃走する中、優の妹・茉莉は優の右腕だったいう真っ赤な男に出会う。 しかし茉莉の前にもう一人、優の右腕と名乗る男が顕れる…

エーゲ海に浮かぶギリシャの美しい島、サフォロス島。二年半前に母を亡くしたクロエは、この島で小さなみやげもの屋〈エーゲ海のかけら〉を営み、妹リッツァを大学に進学させようと懸命に働い…

深海（フカミ）と鳴海（ナルミ）の双子の兄妹は最近の小説などでよく見る異世界召喚をされてしまう。 　召喚を行った姫によると国が傾いた時に聖女を召喚すると国が立ち直るということらしい…

王家にうまれたものの不吉と言われる双子であったがばかりに、王女になれなかった主人公。 そんな主人公の片割れの妹は、立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は王家の百合の花に例えられるほどの…

四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。 瓜二つである妹のイシュタルは、それ…

人ごみの中に時折姿を現す「彼女」。それは、高校生の時に死んだはずの妹だった。 ※約6,000文字 ※本作品はフィクションです ※初出 エブリスタ『三行から参加できる 超・妄…

　本名不明の少女。 　ドイツ語で"11"を意味する「elf（エルフ）」を、仮の名前として有している。 　「概念」とあるが、実態はチート能力である。 双子の片割れ⇒https…

幻守歴代初の男子の巫女である悠吏は、ただ一つの目的の為だけに生きてきた。 それは、たった一人の家族…片割れである双子の妹を救い出す事。 全てを捨てた少年と何も無かった少女が出会…