「星の砂」を含む小説

その日、王都の誰もが同じ夢を見た。 空から、すべての星が、ひとつ残らず堕ちてくる夢だ。 音もなく、ただ静かに。 瑠璃色の涙のように尾を引きながら、無数の星屑が地上へと降り注ぐ。…

星砂鳥は、惑星ファルグの星砂砂漠だけに生息する珍しい鳥。 その鳥のたまごが盗まれ、偶然が重なってその一つをシアンが手にする。ファルグへ引っ越したばかりのシアンは事情がわからず、隣…

久しぶりに再会したナオヤと居酒屋で語らっている俺。 俺たちが話すのは、いつもブルーハーツとエレカシの話だ。あの日のまま止まったような気がしていた時間はずっと動いている。俺たちはず…

「私のパートナーになってください！」 動物霊が視える両星希砂は、人の霊、いわゆる幽霊が視える井戸原由香里にそう告げられる。視えることを隠して生きてきた両星の日常は一変！　周囲から…

青い星の砂の上に、謎の鉄球が堕ちた。 鉄球の内容物は、ただ一体、筋肉隆々の究極生命体《それ》だった。 それは、先住民を殺戮した。 先住民がありったけの武力を投じても、それは不死だ…

お嬢の鼓動は生きたままその動きを止めた。 彼女の鼓動が動くのは、恋をしたときのみ。そしてそれを知らせるのが星の砂の砂時計。 その時計を眺めながら僕が思うことは。 The y…

連作ならではの遊びを沢山詰め込みました。例・季語を通して季節が二巡・前半後半で「星の砂」が2回登場、ばら撒く→拾う・ペトリコール（雨降り始めの匂い）→雨→日→虹 etc. ぜひ楽…

そこで彼らが見つけたのは、書きかけの地図と生々しい絶望とそれらを抱える空虚だった。 自主企画「お題『書きかけの地図』で３００文字以内の詩か小説をお願いします」に参加するために書…

藤井が襲われた。そして夜中。突然、オクトパスの犯行らしき火事が・・・

火・水・風・土の力を持つ砂を操り魔法を使う砂魔法師。ルーナは才能を認められ、兄のルカとウルビス学園に入学する。期待に胸を膨らませるけれど、庶民だからと補欠扱い、さらに何者かに命を…

大切な人を奪った海を恨み、海に向かい続けた女性。 その前に、海から現れた女は告げた。 あなたが望むなら、望みは叶う、と。

殺伐感情戦線、第六回お題締め切り１分前提出作品。 さすがにそろそろ公開だけでもしないと不味いだろうと滑り込み。 第５回お題『冷蔵庫』と第６回お題『砂』のミックスです。 次回こそは…

星の水、星の砂、星の霧。 先生が見たがっていた、一本の美しい流れ。 私は、先生に呼びかける。一度も呼ばなかった名前を。 しらたまさんとの合作「アンドロメダへ昇る」より。 しらた…

メリーは星の砂をコーヒーに入れて売り、旅をしていた。 メリーが１つの星に滞在するのは、長くて3ヶ月ほどだった。 彼女には長くいられない理由があった。 この作品は「小説家になろう…

海の向こうへいきたい男女が織りなす、ひと夏の物語。

老人・ゼトは旅に出た。「悪い魔法使い」こと魔術師・エルトウを相棒に、老人は砂漠を目指す。うつくしい〈水晶の森〉の幻をまなうらに抱いて。 ちぐはぐなふたりの珍道中を描く、魔術と異国…

「フレンズ」になれば、元は異種族同士でも意思疎通を図ることが出来る。けれど「フレンズ」ではない動物とは――元の群れとの断絶を意味した。それでも歌ならば星の砂をも越えて届く？　コウ…