ここは魔術の存在する世界。童話や絵本を読んでいるような繊細な描写と、けれどもその中心となる二人のどこかちぐはぐとした物語です。はたして老人・ゼトは何を望み砂漠へと、そして水晶の森へと向かおうとするのか。読んでいる間、頭の中に神秘的な風景をよぎらせる作品です。