「怪異 異形」を含む小説

　2032年、日本。
この国には異形の化け物――【怪異】が潜む。
だが、その事実を知る者は少ない。
表の世界は平穏を装い、裏でただひとつの集団――陰陽師が怪異を封じるために命を散…

『鬼高の鬼』──不良たちにそう呼ばれる、鬼丸高校三年の志々子。
彼女の日課は、街外れにひっそりと佇む廃神社への訪問だった。 その神社は、十年前──志々子の姉が、目の前で姿を消した…

〈海外骨太ファンタジー×異世界転生×中二伝奇ビジュアルノベル〉 　追放されて極寒サバイバルからスタートの転生ダークエルフ。 　最初は何も分からなくて何も持ってなかったからザコ…

ひとりの少女の最後の願い。 願いを聞き届けたのは――柔らかな棘をもつ異形。 「わたし」は少女の願いを処理する、過不足なく。 これは、都市に咲いた一輪の“薔薇”の話。 カクコン…

「この世に霊は存在します」 時の首相が実演と共にそう発表した日から、世界は変わった。 “霊に対する防護法”が国の評議会で採択され、霊災対策は国家事業へと拡大。 各地に霊関連…

魂を欠いた娘を取り戻すため、父メドゥルは禁断の神器に縋った。 その愛と執着は、世界を揺るがす──── 娘の瞳が紅く染まる時、運命はねじれ、世界《メティル》に闇が訪れる。 　…

「旧世与町」では、人ではない「何か」を視る者が多いという── 第二部連載中、完結まで毎日更新。 （一章、落ちる男）世与（せよ）市に越してきた内気な女子高生、ハル。 彼女は高所…

現代には、見えない闇がある。 都市伝説、妖怪、悪魔――形は様々だが、人々の視界の外で今日も闇は蠢く。 古都・京都。 桜と観光客で賑わう表の景色とは裏腹に、この街にも古来から“見…

男子大学生の城島九里香（きじまくりか）は、幼少の経験や毎夜届く無言電話によって重度の不眠症を患っていた。 ある日、不可思議な夢と共に無言電話の正体を知った九里香。同時に、彼の自宅…

妖術が日常に根付いた現代日本。 その裏側では、人知れず「怪異」と呼ばれる異形の存在が人々を脅かしていた。 政府は公安怪異対策課を設立し怪異に対抗しているが、 独自に怪異を追う者…

俺は新人刑事。 子供の頃から『この世のモノ』を感じ取れる体質であった。 俺が配属された部署は、通称『怪異課』または『異形課』。 よくある『化け物専門』の対応部署だ。 そこで遭遇し…

人生を踏み外した男・宮川稜弥は、さまよい歩いているうちに不可解な街「阿座斗町」にたどり着いた。阿座斗町から出ようとしても元の世界には戻れず、そればかりか、街の外には異形のものども…

――夢は恐怖を孕み、悪夢となって人を喰らう。 都市伝説や怪談の裏に潜む怪異――悪鬼《あっき》。 それは、夢から現実へと溢れ出し、世界を侵蝕していく。 悪夢を斬る戦士たち――夢幻…

その道の先にある日常の裂け目、振り返ると見えてしまうもの、鳥の糞の落ちてくる異形そんな話です。 ごく短い話ばかりなので、気の向いた時に、気になる話からお読みください。 これを読ん…

白い髪と火傷のような傷跡を身体に有した少女『帷』は、自身の過去の記憶を失っており、尚且つどんな負傷でも回復する奇妙な不死性を獲得していた。 彼女は『織草葵』という女性に拾われ、彼…

　2020年。空虚な日々を過ごす粳部音夏はある日、かつて憧れていた先輩、藍川から会いたいと誘いを受けて彼の家に訪問する。謎だらけな彼の素性が気になる粳部だったが、夜になり駅まで送…

日本人が自然への感謝と信仰を忘れたとき、古より米の一粒一粒にさえ宿っていた八百万の神々は腐り始めた。 開発による自然の破壊、廃神社の増加、そしてSNSでの冒涜行為。 行き場を失っ…

高校生の双子、日吉優斗と麻斗。 彼らには、誰にも知られてはいけない秘密があった。 ──それは、霊や怪異が見えること。 兄の優斗は、怪異を無意識に引き寄せてしまう「惹魔体質」。…

逢魔時、闇と昼が交差する 人の境と異形の境 もまた 真菰草生える 沼の岸辺 この世に恨みを抱え 花嫁 装束のまま沈んでゆく 禍々しきや その空の色 禍々しきや 沼の底 恨み辛みの…

三十代後半、派遣を点々とし。のらりくらりと生きてきた真賀地清司。ある日派遣切りの波におされ無職となる。行き場を失くした清司は死へ迎う旅をしようと僅かなながらのなけなしの金で旅に出…