「和風小説」を含む小説

神々と人間が共生していた大世界は、三百年前の“神殺し”を境に均衡を失った。 極東の島国ヤポンでも、人の文明が森を蝕（むしば）み、神々と人間の軋轢が増していく。 そんな時代、原生…

償いの旅の途中、薬師の深（しん）と山彦鳥と呼ばれる喋る鳥――縁（えにし）が山の中で彷徨った先に出会ったのは、天邪鬼に取りつかれた少女――与依（よい）だった。 村でも持て余されてい…

平安時代に転生したと思ったら、そこははなんと『源氏物語』の世界。 奇妙な殺人事件の数々に、令和の大学院生と光源氏が挑む！！ 【あらすじ】 大学への通学途中、トラックに轢かれて…

「あんたが選べる道はふたつにひとつ。ここで狐の餌になるか。俺に『盗まれる』か」 莵道の末姫・かさねは、狐神に嫁ぐため、親しんだ家を出る。しかしその婚姻は、豊穣のための贄を意味して…

【第二部完結まで予約投稿済み】 【8月3日～9月21日は毎週日曜日更新。9月25日～2026年2月8日完結までは毎週木曜日と日曜日更新です】　 西暦2112年の日本のようでどこか…

歴史好きの下級役人は、ひょんなことから歴史書を編纂する仕事を任される。 それは国の歴史を時に大きく、時に細かく、語り直すことだった。

旅籠の主人の娘として暮らしていた椿は、生まれつき盲目ながらも両親の愛情を一身に受け幸せに暮らしていた。 しかし、十歳の時に両親が逝去。後に後見人となった叔母夫婦に旅籠を乗っ取られ…

日本史に、源義経は死んだ。 だが世界史は、その男の名をまだ知らなかった。 壇ノ浦の戦いののち、 都にも、鎌倉にも、奥州にも、居場所を失ったひとりの武将が、 北の果てへと姿を…

時は徳川幕府が開かれたる泰平の世。 長きにわたる戦を終え静謐を迎えし日ノ本に、鬼の陰が忍び寄り…… 刀を握りし剣士達は何を救い、護れるのか。 人と妖の戦いが幕を開ける——　　©️…

書物を愛する名家の令嬢、白寿。 孤児で行商人の小間使い、黄葉。 性格も立場もまるで違う少女二人の出会いが、四つの災いに覆われる世を救う。 龍神と獅子神を宿した少女たちの友情と…

とある山の中、少年シュンは朝に外を出ると近くで倒れている少女に気が付き、起こすと朝風カヤと名乗った。 少年はシュンと名乗り、カヤが何者かと尋ねると、ニホンというこの世界とは違う場…

平安の世、間引きで死ぬはずだった少女・真奈。 彼女は犬神憑きにされ、やがて妖怪・犬神となる。 逃げた真奈は山奥で息を潜めて暮らしていた。 そこへ、妖怪退治を生業とする呪術士・カン…

古くから龍神信仰が残る山間の村。巫女の血を引く**水尾清野（みずお きよの）**は、両親を亡くした後、親戚一家（宗次、美緒、綾乃）に虐げられ、使用人以下の生活を送ってきた。 そ…

平凡で孤独な生活をしていた凛桜（りお）。 ある夜、道端で怪我をしていた子ガラスを保護する。 だが、その子ガラスは烏天狗の子供だと知ってしまう。 秘密を知られた烏天狗は凛桜の妖力の…

蒸気機関と妖怪が入り混じる「帝都」。 人々の負の感情から生まれる怪物「餓者（ガシャ）」の群れに、軍隊の兵器は無力だった。 だが、スラムの賭場には一人の破戒僧がいた。 名はリュウ…

強い情念は「離魂（かれだま）」となる。離魂は人や物に取り憑き、対象や周囲に対し危害を加えることがある。帝国では離魂に対処するため「修祓庁（しゅばつちょう）」が置かれ、「修祓師（…

かつて夜の都を悪鬼が跋扈した時代、その鬼を討つ役目を担った一族があった。 文明開化の世を迎えた今、夜を照らす灯りは眩しく、都の大路から鬼の姿は消え失せた。 鬼の無き世に、討鬼の一…

語ることは、暴くことではない。 沈黙を理解するために、彼女は語る。 ――令嬢探偵・椿子、仮面の奥に微笑む。 冬の帝都。探偵・朝霧椿子は、美術商・黒江静馬との出会いをきっかけに、…

この世には人間と妖の世界が存在し、現世の三大術家と隠世の三大妖家が二つの世界を取り仕切っていた。 現世で名を馳せる三大術家の一つ、封印師の偉業を司る家系に生まれた久野時雨は封力を…

初見の方用にネタバレなしをがんばりながら、私は推し作品への愛を叫ぶ。 カクヨムで読んで気に入った作品や、カクヨム外の他サイトでのお気に入り作品の他薦もあり。どこから読んでも大丈夫…