「不条理SF」を含む小説

幼児期も中学時代も反抗期らしい反抗期のなかった息子の様子が、どこかおかしい。人に言えない鬱屈を抱えているようだ。しかしそれが親や学校に向かう兆しはないまま時は流れ、やがてテレビか…

荒廃した地球。フロイド博士は、光を反射する結晶の頭部を持つ老婆と出会う。モノリス解析の手がかりを求め、静止した世界で観測と採取を行うが、残るのは荒涼とした景色だけ。静謐な地球の風…

男が閉じ込められたのは、出口のない白い立方体。 同居人は、見るからに怪しい「拘束された猫耳少女」。 ここは夢か、現実か、それとも――？

非常勤講師でパチンコ好きの田所英二が、五万体のぴろしを司る、マスターぴろしを倒します。

ある日、カフェの窓辺から「もうひとりの私」を見た「私」。 それはいつの間にか家の中にまで出現した。 人の可能性が見える、ドッペルゲンガー現象。 それはあっという間に人々の間で、…

インディコ・バビンガ。 誰が言ったか知らないが、その言葉は瞬く間に広がっていった。可哀想な主人公は、こんなわけのわからない言葉について、記事を書くことに。人的資本もへったくれもな…

　自分以外は何も見えない真っ暗闇の空間を地獄へ向けてひたすらひたすら急降下していた果てしない年月、キーちゃんはどんな人生を送ってたんだろ。幸せだったかな。そうだといいな。私みたい…

「世にも奇妙な物語」に出てきそうなショートショートです。 夕焼けに染まる部屋で、彼と彼女はいつものように語り合う。だが、テーブルの上の一枚のパンフレット──「マインドを実在に」と…

ちょっと奇妙な 400～2000文字程度のショートショート集。 お題があって書いてるものが多いです。 ※note、カクヨム、ノベルアップ＋との重複投稿です。

いきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃を繰り出して状況を無理やり解決する物語。各話300字程度。たまに長い。2017.3.25～ 連載8年目も引き…

西暦20XX年某月某日、怖い恐怖の宇宙生物襲来！　しかし宇宙生物ツヨシは、穏やかにこう述べた。 「産ませてほしいんです。この星で。我が子を。いえいえいえ！　大丈夫、もちろん言い…

ショートショートの神、星新一にインスパイアされた、手のひらに広がる奇妙でおかしな宇宙。あなたの想像力を刺激し、思わずクスリと笑ってしまう珠玉の物語が、ここに。

曰く、この世のありとあらゆる物事は全て幻で、 それに伴うありとあらゆる色覚も感覚も、実は幻で、 目の前には、ただ、移ろいゆく事象があるばかり——らしいのだが、 じゃあ、いったい…

平凡な暮らしに満足していた男が突然見知らぬ世界に飛ばされてしまう。

「トイレに行かない女の子」がいた。 白凪ユイ。完璧で無音、排泄という概念を欠いたような少女。 クラスの誰もが彼女の前では音を殺し、匂いを消し、息をひそめる。 彼女の身体には“何…

　読者によって見え方の変わる不条理劇。 　SF風として読むなら、ディストピアに分類されます。

姉が亡くなって以来、美枝子の周囲で奇妙な現象が続いている。不意に見える『ドア』の幻覚、ときおり起こる記憶の欠落、巷で語られるUFO譚、目撃されるおぞましい怪物……。そんなとき、東…

　男は自分に無関心であった。それ故過去の自分というものを何も覚えていなかった。ただ正確には、現在の自分にしか関心が無いのであった。その関心について言えば、これは人一倍に強かった。…

「緊張をほぐす時、人の頭をジャガイモだと思え」とはいいますが、実際の景色はなんだか狂気的。 ルビと本文が交差し、視覚と知覚が狂っていく様を読みながら追体験する、不条理SF。

頼れるクラスメイトが私のことをいい感じに殺してくれるらしい。善は急げと人生初の帰らない遠足に出発したところ、迷い込んだのは突如として湧いて出たお祭り横丁だった。ドア開閉ジャンキー…