「ファンタジー？ ややダーク」を含む小説

　身内の不幸続きのトラウマのせいで夜崎煌月（やざきこうが）は、一つ下の後輩、朝霧陽菜乃（あさぎりひなの）に告白する機会を逃していた。来年の卒業式までに……と思っていた矢先、煌月と…

絶対たる力を持つ戦人“騎士”こそが、至尊の座より祝福されし、箱庭の王国。 勇猛に、荘厳に、そして絢爛に。 綺羅星に輝く戦舞台は、――地を這う弱者の嘆きに満ちていた。 嘆きはいつ…

数ある魔王家の一つ、“闇夜月”の姫セレスティナは、ひとり、野原で黄昏れた。 ――いえ、天気はいいし風もちょうどいいわ。ただ、なぜ、別人の体なの……？ 魔王の代替わりに立てられた…

戦没した少女。目を覚ますとそこには幻想的な空間が広がっていた。困惑しつつも謎の羊皮紙を見つけて拾い、そして…。 不死鳥の魂を継承した少女はその永遠の命と強大な力をどのように使って…

ある離島に監禁されていた、約3万を超える数の人造人間たち。“オベティラム”と呼ばれるそれらは30年前に“解放”されて以降、その多くは人間社会に適応するための努力を続けていた。 …

　ライヘンベルガー王国の第三王女レティーツィアは、成人する十六歳の誕生日と共に、隣国イスターツ帝国へ和平条約の品として贈られた。 　祖国に聞こえてくるイスターツ帝国の噂は、〝山猿…

災厄の魔女と呼ばれた老婆は自身の毒魔術を後世に残すために、数十人に及ぶ赤子を強奪し、後継者として育てた。 その一人であるパレアは、後継者候補の中でも最も毒魔術の才能に乏しい少女だ…

セイレーンのごとき魔性の歌声と強大な魔力。そして人間離れした美貌を保つため、去勢された元少年の気狂い魔女ロビン。彼を巡って男達の間で引き起こされる陰謀の数々、愛憎劇はやがて国を傾…

夢のような異世界転生、数多くの可愛らしいヒロイン、チート能力、無双展開など一切無し。 泥沼のようにどす黒く濁った、情け容赦の無い暗黒世界。 そんな地獄の底の中に、救いに打ち捨てら…

ややダークな異世界・現代間のトランスファンタジー。読み上げ用として制作した作品なので若干台詞が説明臭く、そのわりに地の文が長めでちゃんとした脚本形式にはなっていませんが、それでよ…

　どこまでも光も、建物もない、真っ暗闇の『虚無の世界』。生物すらもいるはずのない空間に、ポツリと浮かぶ宮殿があった。美しいその建物に生きるのは、一人の精悍な人間グラと絶世の美女で…

長く戦争の続く地域で生きる少年たちの人生ががある出来事をきっかけに変わる。 のんびりと更新していく予定です。 最初の３エピソードを小分けしすぎて長ったらしく感じたので一つにまとめ…

我々の世界によく似た世界のお話。 時は世界大戦中のヨーロッパ。独裁国家ザーリアー第三帝国が勢力を伸ばす中、隣国にして早くからザーリアー第三帝国の統治下に置かれたエステルライヒ王国…

「竜の星」に見下ろされ、五頭の竜の魔力によって均衡を保つ世界。 その均衡が破られてより、八年後。 両親を殺された少年クルトは、とある不思議な男に出会う。 夜にだけ現れる、小さな…