「ステンドグラス」を含む小説

大学でステンドグラスの講師をしている吸血鬼は、溺れたところを人魚の少女に助けられた。その少女は同じ大学の声楽科で──？ 第七回こむら川小説大賞、お題は「光」でした。

――さて、ここから物語が始まります。いや、実際にどこが始まりだとか、そんなことは正直どうでもいいんだけど。だって、時空だとか、異なる時代だとか、そんなもんはただの設定に過ぎないん…

　――また一人、この学園の生徒がいなくなったそうよ。 　神に気に入られ、死ぬよりも早く神のもとに行ける『神隠し』は、とてもすばらしく、誇らしいこと。 　自分もそのようになりたい…

優芽との絶え間ない不倫は、反対に、妻の夏希に対する憧憬を彼に抱かせた。

一次創作の小説は書かないと死ぬから書いています。

　薫子の意識が、夢と現実の狭間をさまよううちに、ゆっくりと浮上してきた。目を開く前から、彼女の感覚には違和感が広がっていた。まるで、体が宙に浮いているような、不思議な感覚。重力か…

朝のホームルーム。 　すでにイライラしてる私。 　なにがそんなに面白いのかしら？ 　教室に響く黄色い声。 　その中心にいるのは― 　クリスティーナ。 　栗色に輝いた長い髪を…

　札幌市の定食屋「欽」の女主人大橋美代子は、昔、ある事故で兄を亡くしていた。店の中に、美代子と兄のセピア色の写真が貼られ、「森の子」と刻まれた両手程の大きさの黒い石が置いてある。…

現在、改訂中のため、読み進めるうちに設定が突然変わることがあるかもしれませんので、その点をご理解いただけますと幸いです。 登場人物 中神 恋(なかがみ れん)…主人公。東経連…

いつか書きたい長編文学の練習帳

十歳になったばかりのカミーユは、仲良しのリュカと一緒に教会で女神様の絵やステンドグラスを見るのが大好きな少年だ。 ある日、女神様の絵を描いていると、いつも怒ってばかりいる父親に絵…

※今作は『ガラスの魔女は復活できない。』シリーズ第２編です。第１編のネタバレを含みます。 ◇◇◇ ガラスの魔女の復活を果たせず、再会と別離を経た三上春間。宝石騒動を終え、…

　煌びやかなステンドグラスの聖なる地。そこが僕らのゴールだった。星野という僕の名字は、その日で終わる。Ｘマスでサヨナラを告げるのだ。でも、心に秘めた勇気が、イブの夜に奇跡を齎した…

そこに配された犬と蛙は大きな葉をはさんで３０センチ以上近寄れません。夜明けまでおしゃべりを楽しんだふたりに……。

全てが嫌になった「私」は田舎のおばあちゃんの元へいく。「幸せってなんだろう」と考える私に、おばあちゃんとステンドグラスが教えてくれた大切なこと。

女が訪れた山奥の中の教会。 余りにも見事な天使のステンドグラスを女は見ていた。 そこに現れた老婦人は、女にこの教会の伝説を教えてくれる。 それは、女が良く知る話であったのだ。

とある会社の社長室。ある日社長室で目を覚ました赤城社長は、部屋の中が荒れ果てていることに気づく。 　社長専用の椅子、応接用のソファ、パソコンすらなくなっている。 　いったい誰がこ…

喫茶、三毛猫。 古ぼけた深緑の汽車が、ソーダ水の海と湿地を抜けた先。 その喫茶店の屋根は、ちょっとした庭になっている。赤茶けた伸び放題の枯草が、一面を覆っているのだ。濃いピンク…

僕の通う普通の何の特色もない県立高校に天才が入学してきたのは、一年前の春のことだった―― 芸術の天才である特別な少女と、天才に憧れる少年。 特別すぎて誰も近付けない孤高の少女は…