概要
見上げれば、大地。見下ろせば、底のない空。 逆さまの東京。
少女がシェルターを出ると、東京は逆さまになっていた。
地球の自転加速によって重力が反転してから五年。人々は暴風に覆われた地上を捨て、地下鉄を繋いだ都市〈メトロジェイル〉で暮らしていた。
その医務室で目を覚ました琥珀は、人前では声を出せない少女。話し相手は、幼い頃から一緒にいるおしゃべりなAIドローン、ガジュ丸だけだった。
そんな彼女の歌を、少年ミナトが偶然耳にする。
「お前の歌には、価値がある」
失われた街から宝物を持ち帰る少年。地下に花を育てる男。物々交換で囲む、温かな食卓。
誰かと出会い、歌を届けるたび、琥珀の中に「ここで生きたい」という願いが芽生えていく。
けれど、この街を支配する女王は、すべての市民を「家族」と呼びながら、罪人を空へ棄てていた。
やがて、琥珀の歌にも禁止
地球の自転加速によって重力が反転してから五年。人々は暴風に覆われた地上を捨て、地下鉄を繋いだ都市〈メトロジェイル〉で暮らしていた。
その医務室で目を覚ました琥珀は、人前では声を出せない少女。話し相手は、幼い頃から一緒にいるおしゃべりなAIドローン、ガジュ丸だけだった。
そんな彼女の歌を、少年ミナトが偶然耳にする。
「お前の歌には、価値がある」
失われた街から宝物を持ち帰る少年。地下に花を育てる男。物々交換で囲む、温かな食卓。
誰かと出会い、歌を届けるたび、琥珀の中に「ここで生きたい」という願いが芽生えていく。
けれど、この街を支配する女王は、すべての市民を「家族」と呼びながら、罪人を空へ棄てていた。
やがて、琥珀の歌にも禁止