「アンドロイド犬」を含む小説

特殊軍事兵器のイレギュラーにより、人類は滅亡の危機へと向かっていた。 その世界で夢を叶えるため、希望を持って進もうとする少女。 その少女と共に進もうとする存在があった。 人類滅…

「この程度のアリバイ工作で警察を騙せると思った木下社長も、大甘だね」 傍らに座る可不可に言うともなく言うと、 「しょせん欲に駆られて、じぶんに都合よく考えた殺人計画など、砂上の・…

SF短編です。 文明が発展すれば、残るものも多いのではないかと思います。

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

もうひとつ奇妙なのは、この若い男の額に、CAINと焼き鏝で刻印が押されていたことだった。 殺人の噂を聞いて、脇坂の両親が届け出たので若い男の身元が割れた。 家人には友達と会うと言…

ピエロが死んだ。 世田谷の広い公園の雑木林の中ほどの、公衆便所の用具室に押し込められ・・・。 こちらも、覚醒剤の過剰摂取だった。 「心当たりがあります」 と、孤島の捜査で知り合っ…

「おお、生きてるぞ～」 顔を寄せた刑事が叫んだ。 その横で可不可が長い鼻を突き出していた。 ふたりの警察官に抱きかかえられて、棺桶からよろよろと立ち上がった。 掘り返された墓穴の…

玲子の叔父の溝口耕平が、可不可の嗅覚を時給千円で使わせてくれとやって来た。 じぶんの経営するアパートから異臭がすると近隣の住民からクレームが度々あるが、じぶんの鼻ではその匂いを嗅…

元同級生の内村玲子が約束したように、後輩の菱田百合子を探偵事務所のクライアントとして紹介してくれた。 百合子は奇妙なアルバイトの体験を語った・・・。 採用の条件として、まず大御所…

この4月に大手広告代理店に就職したばかりの内田玲子は、毎日残業で大手町から地下鉄の終電に何とか乗り込んで家に帰っているが、地下鉄が高架に出て大きく曲がって減速するため、最後尾の車…

アンドロイドの清掃員を見た犬とその飼い主。 個人的観点からのパフォーマンス難易度：☆☆☆ ＜規約＞ ＊フリー作品としてどこかで演じられてもOKですが、その際は応援コメント欄に…

　何となく過ごしていた日々に突然届いた荷物。それは『犬型アンドロイド』だった……。 　ベルと名付け共に暮らす中で深まる愛情……しかし、ベルにはある役割があった。