鋼鉄の犬～引きこもり探偵の冒険4～

玲子の叔父の溝口耕平が、可不可の嗅覚を時給千円で使わせてくれとやって来た。
じぶんの経営するアパートから異臭がすると近隣の住民からクレームが度々あるが、じぶんの鼻ではその匂いを嗅ぐことができないからだと言う。
そのアパートに行ってみると、可不可の能力を使うまでもなく、その異臭とは大麻を乾燥させる時に出る強烈な匂いだと判明した。
元暴力団員の間借り人の工藤が、同じアパートの住人を大金で釣って大麻の栽培をやらせて、じぶんが胴元になっていた。
そんな時、溝口の娘の沙保里が学校の帰りに誘拐された。
溝口に警察にたれ込まさせないための脅しだった。
だが、話がついたのに、・・・沙保里は帰って来ない。
沙保里の救出に向かった引きこもり探偵とバディーの可不可のコンビは、覚醒剤化した乾燥大麻の大がかりな取引を目撃することになった。