「現代 和風」を含む小説

　神隠し――日本の伝承や民間信仰に語られる現象。多くは人のいない山中で起こり、前触れもなく立ち入った人が消える。それは古くは山の神、川の神による拐かし、妖怪による悪戯と考えられて…

平安時代、貴族の子息・真夏は、龍笛の音に誘われ山中で半鬼の青年・博嗣と出会い、密やかな交流を深める。 やがて真夏は元服し宮中へ上がるが、都では鬼狩りが始まり、真夏は博嗣を庇って命…

伝統工芸品の展示会で起きたとある事件をきっかけに浮かび上がった光と闇を追いかける。 ※この物語は完全フィクションです。登場する固有の人物、団体、名称、場所は全て架空です。実在す…

環状線から歩いて5分 寂れた雑居ビルの3階に事務所を構える興玉探偵事務所 時折訪れる依頼人は人間ではない 冴えない見た目の「男」は人間と物の怪の橋渡しとして、 現世と常世を行き…

酒好き・男好き・ギャンブル好き。 自称「終わってる女」こと篠原茜（21）は、今日も自堕落な生活を送っていた。 唯一の特技は、絵を描くこと。けれど、祖母を亡くしてからはそれすら意…

淡胡夷村は山の中腹に位置する小さな田園集落。 5年生になったばかりの竜介は、ある出来事を境に龍の憑代として、地獄から蘇った凶悪な妖魔を祓い封じる使命を背負う。だが同じく使命を背負…

※方向性は型月とかBLEACHみたいな感じです。 怪異対怪異。 恐怖と解明の伝奇バトルアクション。 　———こんな話があった。 　意思を持つ刀が次から次へと人の身体に乗り移り…

月影結にはなりたいものがある。新月の晩に降りてくる『影穢』を祓う祓い人だ。しかし影穢祓いを取り仕切る已桐家の当主には認めてもらえていない。月の細い夜、結は塾の帰りに児童公園のジャ…

　平安の世、都には憎しみと欲望のままに人を喰らう鬼たちがはびこり、悪虐を尽くしておりました。 　けれど、そんな悍ましい鬼たちですら怯える、“異端の祓い屋”がいたのです。 その一…

――ふわふわの尾に触れた夜、運命が動き出す。 現代日本で、 高龗神（たかおかみのかみ）、闇龗神（くらおかみのかみ）、 そして稲荷神を神棚に祀っていた女性――結音（ゆの）。 その…

　中世の日本とよく似た世界の物語。 　麻岐国の守護代・新柄家に仕える五百瀬藤吾は、新柄家の嫡男・新三郎に虐げられていた。 ある日、新柄家に仕える国衆・沖沼が謀反を起こし、当主・尚…

大学生・高原拓真は、ひょんなことから古びたリサイクルショップで黒い刀と出会う。その刀はただの模造刀ではなく、理知的な精霊《アーク》を宿した聖剣だった。魔力を秘める拓真と契約した聖…

谷野栞奈（やのかんな）は当年取って三十九歳。 夕暮れ時もいつものように一人で帰宅の途についていた。が、真っ黒なカラスと共に現れた謎の青年に告げられる。 「あんた、男の霊が憑いてる…

【主なあらすじ】 時は令和。この物語のヒロインである寺島京香は、憧れの幕末志士たちの足跡を巡る為、京都へと向かう。そこで、沖田慎一郎と、土方明仁と出逢い、東京から出稽古に来て…

悪霊は、人の心に巣食う欲望をエサとして食らい、その者を悪魔に変える。異能使いの剣士——悪魔祓いにとって、その怪物は斬って捨てるだけでよかった。悪魔になるべくしてなった人間は、もと…

甘狐喫茶（あまこけっさ）は現実と夢のはざまに存在する喫茶店。 「心が甘味を求めたとき」だけ、人はふとそこにたどり着いてしまう。 扉を開けると、静かな和風の店内。ほのかに香るお茶と…

杜の宮原市の僻地、青葉ヶ山に住む少年、朝山ホムラ。 共に暮らす祖父や分校の友人たちに囲まれ、田舎で平穏な日々を送る普通の小学六年生――だった。 連日、杜の宮原市内で人を襲う熊の…

──行きて帰りし怪異譚 関東平野のどん詰まり・曙町で、妖異商を営む老舗〈胡堂屋〉の養女にして雑用係、胡堂ミカヅキ。 店主兼保護者の胡堂アマフサに時にはこき使われ、時には振り回…

【書籍化　七条家の糸使い よわよわ男子高校生のあやかし退治】 【2025年3月 富士見L文庫より発売】 高校1年生の七条和臣は偶然、学年一の美少女・水瀬葉月が妖怪退治をしてい…

俺の名前は博人(ハクト)。29歳、無職。夜の相手はパソコンとティッシュ箱だけ。 ゴミ出しの途中で奇妙な宝石を拾うまで、俺の人生はどん底だった。その宝石から聞こえてきた声は、俺が…