「伝わるかな」を含む小説

古代ギリシアより残るある島に伝わる物語がある。日食の夜、山頂に行くと、肌を重ねる二人の女を見るというものだ。海を見る白い女と、その背中に体を預ける黒い女。二人は夜とともに姿を表し…

　サイタマ県民の郷土愛を育むために創設されたサイタマスーパースクールに補欠入学した与野待人は、校門前の池で溺れる暴走自転車少女・大宮美也を助けるも、その折にあちこち触ってしまい蹴…

大学生の拓馬には、どうしても忘れられない祭りがあった。 祭りのことを知りたくて向かったフランスで、彼は神父の家に伝わる話を聞くことになる。

ファブニアル王子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢ジョルジアーナ。王子と子爵令嬢メリアニアが相思相愛らしいが……はて、それは本当か？　ジョルジアーナの家に伝わる特殊能力が、彼ら…

言葉は生き物だ。 わたしの歩いてきた足跡が、わたしにとってのその言葉を形作っていく。 広義でいうならば正しい言葉などない。 ただ、コミュニケーションの道具であるという言葉の側面か…

伝承に伝わる男が斃され、街が復活してから千年が経ったことを祝う祝宴の中で、赤目の人々は何を思うのか――。 ※孤城の夜想曲のアナザーストーリー、栄都の狂詩曲（短編）の赤目サイドの…

あるところに龍の化身の巫女と、体も態度もデカい粗暴な侍が住んでいた。しかし二人は謎の敵に領土を襲撃された挙げ句、代々領土に伝わる名刀を奪われてしまう。二人は領土復興のため日夜、修…

十二世紀、中国大陸。遊牧民のキヤト族は大陸制覇を目前としていた。 キヤト族の城砦に囚われた盾作りアンジュと、族長の娘にして不敗の姫将軍リルディル。 身分違いの二人が駆け落ちの末に…

凌は【霊感】が【強すぎる】。 不意に現れる死者の姿『幽霊』に、幼い凌はいつも泣いて逃げるしかできなかった。 そこから守ってくれたのが兄だった。 中１となり、少しは『幽霊』を避け…

童話「桃太郎」。 私たちに伝わる桃太郎は、村の人たちから鬼が来て悪いことをされているという話を聞いて鬼退治に出掛け、奇襲をかけて鬼を成敗。 鬼たちから命の代わりに宝物をあげるから…

忘れられない夢がありますか？　幾度も思い出して不安に駆られる怖い夢を見たことは？ 記憶にこびりつく前に吐き出してしまいたかった。だから文字に書きおこす。この不安な夢が伝わるだろう…

史実として伝わる「歴史」をベースにおいた、オリジナル小説。 結構ライトに書いていますし捏造だらけですが、それでもよろしければ。

時に西暦5世紀。 飛騨は「日玉の国」であり、超太古には世界の神都であったと語ってくれた爺は、死に際に幼いスクナにその名の由来を告げた。日玉の国の危機に現れて救ってくれる守り神、両…

過去の因縁に引き寄せられるように主人公はかつて勤務していた北山銀行本店ビルに戻ってくる。 若き日の甘い思い出。そして過ち…。 運命の糸は絡み合い、決して解くことができない結節を作…

過去のお題nove企画で執筆した作品です(2015年作品)。キーワードは雪山の夜で、本作品はいわゆる制限のある中で物語を紡ぐことの難しさを会話形式で表現しました。マンゴージュース…

成人式を翌日に控え、藤村さんは実家に帰省した。そこで彼を待っていたのは、明治時代から家に伝わる「座敷わらし」を巡るある秘密だった。

【注意】 本作品はどう考えてもフィクションです。 松阪市に最高町なんて無っ！！（土着祖リスペクト）

KAC2020 お題『最高のお祭り』 視点を替えるとちょっと怖いお話になるかもね。

世界の何処かに存在すると伝わる、幾多の物語が綴られた書物を保管する場所。 幻想図書館。 其れは、ある人物が遺したとされ、記される書物は多岐にわたる。 物語は幻想か、はたまた事実か…

三池地方に昔から伝わる大蛇山伝説と三池の地名にまつわる伝説です。 この地域ではよく知られている話（小学校くらいで教わるそう）ですが、その話の矛盾（起源）は意外と知らないものなので…