「太宰治へ 短編」を含む小説

海を恐れる少女は、海で死んだ兄を迎えるために、突堤で迎火を焚く。しかし、迎火を目印に帰ってきたのは、死んだ兄の友人だった。 （第36回太宰治賞一次選考通過作品）

ムラ育ちの私は、太宰治の街に暮らしながら、死と生活と普通を見つめている。

角川武蔵野文学賞、応募作品です。 武蔵野、玉川上水にて。太宰治とその愛人、富栄の心中前日譚。 二人の最期が穏やかで、苦くも甘いものならいい。 ***Attention*** …

ある日彼は大事なものと出会う。それを大事な人が受け入れてくれない時貴方はどうしますか？ 友人と同じキーワードで書きました。良ければ見比べてください。そちらのタイトルは『我が生涯…

届いた教え子の訃報。 遺されていたのは、自身を綴った、気持ち悪い2枚の紙だった。 (太宰治:『人間失格』を少しオマージュしています)

まるで「頑固なオヤジのやっているラーメン屋」のような本屋さんを描く超短編コメディ。 「こんな本屋さんは嫌だ」的なお話です。

あの作家と同姓同名を持つ男の苦悩の日々

太宰治の小説を愛読する彼女。 と、俺の話。 本屋から珈琲店へ向かうひととき。 珍しく明るいものが書けました。 本を読み始める前に、最後の方をぱらぱらぱらって見ちゃうのは私の癖で…

皇居ランの途中で『走れメロス』の世界に迷い込むお話です。

“我は盗賊、汝が誇りを掠めとらん”――手もとに本がないけれど、太宰治の『晩年』あたりだったと思う。高慢な女騎士に濡れ衣で片腕を奪われた盗賊が闇に身を堕として復讐する話。

とある殺人犯の一人語り。なぜ彼は恋人を殺したのか。