「ほのぼの カクヨムネクスト賞」を含む小説

「でね、その従姉妹の家で飼ってる猫ちゃんが、凄く警戒心が強くてなかなか私に懐いてくれないんだけど、おやつをあげた時だけはすぐ近寄って来て、夢中で食べてくれるのが、超可愛いの！」 …

今日もクラスメイトの巽（たつみ）さんに、電話で勉強を教えていた俺。 巽さんは理解が早いので、程なく今日の分は教え終わった。 「また明日学校で」とお互い挨拶し、電話を切る。 ――が…

将春（まさはる）と加奈子（かなこ）は、チャンネル登録者数６０万人超えの『マサカナチャンネル』を運営している、幼馴染の高校生配信者コンビ。 ある日、『マサカナチャンネル』の人気企画…

「ミレーヌ、どうか僕と、契約上の夫婦になってもらえないだろうか？」 「――！」 　公爵家の次男であるファビアン様が、思わず見蕩れそうになるほどの、憂いを帯びた表情でそう提案して…

狭霧課長は２８歳という若さで課長に就任した才媛で、常に冷静沈着な態度と、女王様を彷彿とさせる美しい容姿から、陰で『氷の女王』と呼ばれている俺の憧れの上司だ。 狭霧課長に認められた…

最近僕は一時間も早く起きて、通学用の電車で席を確保している。 何故そんなことをしているかというと、いつも同じ電車に乗っている、名前も知らない綺麗な女の子に、さり気なく席を譲るため…

「ねえねえ、星凪さんはさ、好きな人いないの？」 「え？　す、好きな人？」 「「「――！！」」」 　とある昼休み。 　ゴシップ好きで有名な黒川さんが、星凪さんに唐突にそう尋ねた。…

「アナベル、ただ今をもって、僕は君との婚約を破棄する！」 「「「――！！」」」 　ワインバーグ侯爵家が主催している夜会の最中。 　私は婚約者であり、ワインバーグ家の嫡男でもある…

俺と四方子（よもこ）さんは商店街にあるゲーセンの常連同士で、毎週日曜日の午後は一緒にメダルゲームで遊んでいる、親友とも呼べる間柄だ。 だが、何故かいつも四方子さんはサングラスとマ…

人が羽をつけて移動するようになった日本。 バスも電車も廃線した山間の家に一人で住む美鈴の元へ、遭難と助けを求める手紙が届く。 この山に一番詳しいのは、美鈴だ。 食料、飲み物…

その昔、勇者一行が数多の苦難を乗り越え、ついに魔王の首を聖剣で討ち落とした。 しかし、勇者の友である賢者は懸念する。いつか魔王がその身の復活を図り、自身の頭部を探して世界中をさ…

養護院で才能を見出され、魔法学院に入学したソロモン。 支援者の“エルヴァスティ伯爵”に、毎月欠かさず手紙を書いていたが、一度も本人と会うことはなかった。 最後の手紙で勇気を出し…

魔物を退治するために、定期的に異世界から召喚される勇者。 歴代の三人の勇者は、魔物退治に飽きたり、家族が恋しくなって、三年ほどで帰ってしまった。 四人目の勇者はそれを、目的とエン…

かわいい小3の妹を遠足の集合場所に連れて行った高2のオレ。 そこには妹の同級生と美少女な高1のお姉さんがいる。 でもオレたちは場所を間違えてて1日一緒に過ごすことになる。

黒い長髪。 黒いロングコート。 白い豚革の手袋に、欠かさず握られる松葉づえ。 異様なおじさんを持った姪・浅葱いつきは、東京へ進学すると同時におじさんの屋敷に下宿することになる。…

私の夫、おいたんはかわいい。 顔じゃない。色々とかわいい所が多いのだ。 それについて、ちょっと語ってもよろしいでしょうか？

ゲームに閉じ込められた４人の美少女。クリアしないと出られないけど、ゲーム世界に住みたかったから問題なし！みんながボス討伐に勤しむ中、４人はおしゃれなカフェを開き、夢のスローライフ…

古い洋館、窓鷲荘（まどわしそう）。そこでは一人の青年が、ある秘密と共に静かに暮らしている。ガラクタを拾ってきては、ばあやに怒られる日々。彼はなぜそんなものを集めているのか？ エ…

コメディーです。 ブラック企業で働いていた俺は、サービス残業に文句を言ったのを社長に聞かれ、社員１名しかいない「追い出し小屋」と呼ばれるナコヤ支社に追放されてしまった。ニホン国三…

パン屋で働くヤマノさんの語りで綴られるコメディタッチのショートドラマ。店長との軽快なやりとりとヤマノさんの皮肉っぽい視点でクスッと笑える小説を目指します。