1コ下の美少女と一緒に"おままごと"みたいな土曜日を過ごした話【短編】
丘野雅治
第1話 妹の世話をしていると"おままごと"の感覚を思い出す
「
「うん、
オレが手を差し出すと、
オレは高2で、妹の
「今日の遠足って楽しい?」
「うん。ぶどう狩りして、動物さんに会って楽しいよ」
オレも同じ小学校で遠足は覚えてる。電車で隣の県まで出かけて楽しかった。
うちの両親はお店を経営してて土日が忙しい。だから休日は、オレが
「
「部活あるからね」
土曜だけど部会があるから、制服を着て学校の鞄を持ってる。この後に駅から電車で学校へ向かうつもりだ。
今日は晴れて天気がいい。日中の気温は25度を超えるらしく10月にしては暑い。オレと
※
「あ、勇輝ちゃんだ」
「おはよう、勇輝ちゃん!」
「なんだ
お姉さんとオレが挨拶する。
「「おはようございます」」
お姉さんは高校生くらいで、ひと目見て美少女で驚く。うちの学校では見かけないレベルだ。
半袖のTシャツにショートパンツでシンプルな服だ。部屋着かな。特にメイクもせずミディアムの髪も無造作だ。それでも驚くほど魅力がある。
美少女が弟に催促する。
「勇輝、お友達を紹介して」
「同じクラスの
男の子は照れてぶっきらぼうだ。お姉さんが挨拶する。
「姉の
「うちの
「
美少女の私服がオレを緊張させる。共学で女子高生の制服姿には慣れてるけど、私服を見る機会は少ない。特に部屋着みたいな服は、相手のプライベートを見てる気になる。
※
そういえば、駅前なのに他の同級生や先生が見当たらない。
「他の人たち、いないね?」
「どこかしら?」
「駅の反対側かなぁ?」
※
駅の反対側にも、同級生や先生が見当たらない。
その時スマホの着信音が鳴る。母親からの通話だ。
「母さんから」
「あんた今どこにいるの?」
「駅だけど」
「なんで駅にいるの?」
「遠足の集合場所だから」
「場所違うわよ」
「えぇ!」
「今ってバスだから市役所前なのよ」
「何それ!」
「先生から電話が来たのよ。そこからどのくらいかかる?」
「20分くらい」
「みんなを待たせるわけにいかないわね。先生には私から連絡しておくから。そのかわり今日は
「え、ちょっと待って!」
「来客で忙しいから、何かあったらメールちょうだい」
「……わかった」
母親が慌ただしく電話を切る。
小3の遠足って電車の印象が強くて駅に来てしまった。失敗したなぁ。
「今って場所が違うらしい」
「うん、私も母さんから聞いた」
こうして、オレと、かわいい妹の
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