第3話 オレにとっていつもの通学路も妹にとってはピクニックになる
「部活の準備してくるね!」
「「「いってらっしゃーい」」」
オレは
※
「お待たせ!」
「「「おかえりなさーい」」」
「ただいまー!」
美少女が変身して戻ってきた。女子高の制服に着替えて、部活用の大きなバッグを持ってる。
「お姉ちゃんの制服かわいい!」
「
さっきまでの普段着と全く違って凄く女子高生らしい。
スクールカーストが高そうな制服の着崩し方をしてる。共学ならめちゃくちゃモテてるはずだ。
オレが
「どうかした?」
「すごくJKだなって」
「そりゃJKだもん! 変なの」
「制服でお姉ちゃんからJKに変身したみたい」
勇輝が口を挟む。
「お姉ちゃん、そういうとこあるよな」
「勇輝までそんなこと言って! さぁ、でかけましょ」
※
土曜の午前中で、駅は人もまばらだ。下りの電車へ乗り、オレ、
「本当の遠足みたい!」
オレにとってただの通学路も、
オレは
「ありがとう」
「ん?」
「
「良かった」
※
「「わーいバスだー」」
2駅で電車から降りバスに乗る。
この停留所が始発なのでバスは空いてて、1番後ろにみんなで座る。
バスが動き出して、駅前の平らな道からすぐ坂道に入る。高校の停留所まで15分ほどだ。
バスの窓から高校の校舎やグラウンドが見えてくる。
「ほら、あそこがオレの高校」
「お兄ちゃんの学校来たことあるの?」
「ううん、はじめて!」
停留所で降りて公園の入り口まで歩く。
「公園の中に売店や自販機もあるから」
「いい公園ね。あとは任せて」
「お兄ちゃんに行ってらっしゃいしましょ」
「「「行ってらっしゃーい!」」」
「行ってきまーす」
3人が手を振ってくれる。お父さんへ手を振るお母さんと子供たち、みたいで気恥ずかしい。
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