「ため息をついて」を含む小説

　あたしはミカ。二十三歳。短大を卒業して大手商社に就職し、順風満帆だった。「可愛い」で、人生の道を踏み外すまでは。 　課長は仕事中いつも眉間に縦じわを刻んでいたけれど、ひとり残業…

恋をすることで息をしている。 息をするように人を愛している。 愛するがゆえに求めてしまう。 何を手に入れれば満足なのか、どこにたどり着くのか。

『KAC2020 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2020～』 二日目『最高のお祭り』参加作品です。 （一応世界観が同じお話５つの連作になっております。三日目『U…

姑の貞江が呼んでいる。 文子（フミコ）は、ため息をついた。 日常に、ふと射した殺意の影。 文子は、殺害を決意した…。

ある所にいつもため息ばかりついているネガティブな男が居ました。 それを見兼ねて神さまがポジティブな方へと導きます。

鏡の前で気合を入れて乗り込んだ都会の通勤ラッシュの電車の中。 乗り込んで数分で、飛び出したい気分の俺は、これが毎日続くのかとため息をついた。 自分の横で、同じようにため息をつく…

　マンションのエレベータを待つ間に、ジュンは眼鏡を押しあげ小さくため息をついた。 「僕、なんかしたかなぁ……？」 　昼過ぎに、同居人のみさきちさんから『今日は残業禁止！』とい…

　鈍色の鱗に覆われた指の隙間から覗く王女の顔は、生気を失ったように瞳を閉じていた。 　王子は王家に伝わる宝剣の柄の感触を確かめながら、自身の背丈の何倍もあろうかという竜と、それに…

あらすじ Ａ.Ｄ. ２０２９。前世紀の最後の大戦以降も、世界の戦争・紛争・内戦は、様々な理由で行われ続け、その形態も、生身の兵士による直接的な戦闘から、機械兵器・ロボットなどの無…

楽しいドライブのはずだったのに、エコーラインは大渋滞。 小さなトオくんが泣きだし、ユミちゃんがため息をついたとき。 おばあちゃんが窓の外を眺めて…… 限りなく実話のお話。