「ファンタジー 幻想」を含む小説

「私」は南洋の楽園＜ツァカル諸島共和国＞を二十年以上ぶりに再訪する。 海面上昇で瀕死だった島は、突如として浮遊してしまったことにより、 その姿を変えてしまっていた・・・

★この物語はフィクションです。 あらすじ ================================== 赤ノ助と草葉が絵巻物語を書くことや農業や野菜売りを通して、 様…

風に踊り、舞い狂い、陽を散らしながら落ちてくるのは、薔薇の花びらだ。落下を続ける芳しい幕を、黒爪の指先が割ってくる。指に挟まれている緑が、鼻先に差し出された。畳んだ紙片を花瓶のよ…

公開中の『月郷憧憬』の続きです。 滅びた地球を眺めながら、月で暮らす翡翠と遠雷の1年間。 翡翠の気持ちの変化と、遠雷にとっては理想郷だと感じていた月にも隠れていた、暴力と差別。そ…

結子は森の中で狼に襲われていた。 それを助けたのはもふもふな羊さんだった。 なろうラジオ大賞応募作です。 この作品は『カクヨム』『NOVEL DAYS』『小説家になろう』の３つに…

病弱で御伽噺が大好きな少年、乙木紬は眠りに落ちると共に、異世界に居た。 『あぁ、夢か……』そんな幻想は怪物に襲われる村を見て打ち砕かれる。 そんな中で死にかけた彼は御伽噺のヒーロ…

「訪れるのは三艘の舟である」との言葉が語り伝えられた国で、「夢」という名の少年は不思議な幻を見る――どこにもない、しかし必ず存在するという国、ネヴァーランド。その驚くべき建国秘話。

「曲だけは大昔からあるんだけど、ひとつの作品としては永遠に完成しないの」――湊本千紗は友人の朝霞ひばりから、尸童囃（よりわらばやし）と呼ばれる不思議な歌を聴かされる。毎年夏祭りの…

混沌の祭りの中で出逢った青年は貴族であった。少女はその世界に憧れ、そしてその身に刻まれた甘やかな快楽を求めて青年について行く。その先にあったものは一族に妻を迎えるための儀式だった。

月にまつわる小さなメルヒェン三題。増えたら更新します。

まだ幻想が残っていた頃の世界。 アクサム王国のニルド市に、ダンジョンから3人組のパーティーが担ぎ込まれた。 魔術師は失踪し、僧侶は生きた人形に。唯一、記憶の欠落だけで済んだ剣士ハ…

「今はない、どこかの国」のお話。ショートショート連作です。

好奇心旺盛な姫は王の秘密に触れてしまう――。ちょっぴりシャルル・ペローの「青ひげ」を意識したショートショートです。

続編（シリーズ化）未定のため「完結」扱い ＜あらすじ＞ 四神島――東方四神国〝朱雀〟信濃領を治める若き領主は 頼もしい勇士たち――〝十本刀〟を従えていた 〝四神島〟を舞台…

・ ・ ・ 私の望む幻想世界は、単なる『無いものねだり』。

僕は洞窟に空の絵を描く。 僕の一筆で、彼らは笑顔を浮かべた。 僕の一筆で、彼らは感嘆の声を上げた。 そして僕の一筆で、彼らは死ぬのだ。 これは、空の青さに呑まれた僕と、翡翠色に…

地元のちょっとした進学校に通う青年は、ある日夢の中で近くの裏山に天体観測をしに行くと、そこには自身の憧れの先輩である石塚 千尋の姿があった。先輩の大人びた姿と月光の幻想さに暫しの…

幻想世界メタファンタジカ。 その北方に位置する大陸ニヴルベルグには学園都市アゲルカムイが存在した。 時は聖歴2014年。 平民として育った少年ザカリアは数ヶ月前より、突然、貴族…

【あらすじ】 　森野悠作は大手自動車メーカー子会社でＳＥをしている三十四歳。独身である。 　子会社とはいえ、そこそこ名の通った企業の職員。そろそろ役員かという所で、周りの目がちょ…

時は中国後漢末期。苦難の旅路の末に辿り着いた荊州で、孔明は平穏な日々と良き友人たちに囲まれながら、龍才の研鑽に励んでいた。しかし、時代のうねりが容赦なく荊州に迫り、出廬の時が近づ…