「なくしもの」を含む小説

お盆、家族と一緒におばあちゃんの家に来ていた少女。 田舎だから何もなくて、近くには畑ばかり。 お店もなければ、他の家すらも離れたところにポツンポツンとあるだけ。 ※「エブリス…

「これは先祖の遺したものなんです」 　落ち着いた雰囲気の美しい女性が我が社へと持ってきたのは、かの有名な『精霊王』の書いたとされる手記だった。 　精霊王といえばこの大陸に覇を唱え…

人類は魔王軍と血みどろの戦争を続けていた。 魔王が死んでも新しい魔王が生まれ、勇者が死んでも新しい勇者が生まれ、終わることなく、果てしなく永遠に――。 だがある時、魔王は自軍を…

琴音は毎日、同級生の波音とキスをしなくてはならない。 高校二年生の高瀬波音は美人な上に成績優秀。だけど夜遊びのせいで毎週のように生活指導を受ける問題児。同性からは軽蔑され、異性か…

カクヨムコン10　短編　中間選考通過作品です。 残業を終えた俺は帰宅途中に、一人の幼児に出会う。 その幼児は一生懸命『落としもの』を探していた。『落としもの』が見つかるまで家…

　私、榊原美緒（さかきばらみお）。高校二年生。私の隣の家には、生まれた時からずっと一緒で仲のいい幼馴染、本田斗真（ほんだとうま）が住んでいる。 　幼稚園、小学校、中学校、そして高…

　王国に二人いる聖女の一人セルフィン・アルコットは、公爵令嬢であると同時に騎士である。 　彼女は『戦姫聖女』と呼ばれる、帝国との最前線で戦う主戦力の一つ。 　類まれなる魔力量と…

赤い大地、首なき影、無数の鳥居。 狂った異界は容赦なく俺を喰らおうとする。 唯一の希望は「怪異を収集し、己のものとする力」。 都市を蝕む組織〈白縫機関〉の影が迫る中、 俺は生き延…

また就職に失敗した。 二月の深夜、俺は当てもなく車を走らせる。そこで出会ったのは一匹の猫。 これは他人にとっては何てことのない、つまらない話。けど、俺にとっては大切な一夜の話。

一代で世界的巨大カンパニーを立ち上げ、惜しまれながらも引退したカリスマ元経営者。 第二の人生にと遊んだことのないゲームを始めることに。 たまたま発売された次世代型ゲーム。 １…

私には、大学時代からお付き合いをしていた、大好きな先輩がいた。 私が大学を卒業して、地元の企業に縁故採用されて、それなりに仕事に慣れた頃、遠距離恋愛だった先輩から、プロポーズされ…

全部なくても愛してしまおう。私達にはきっとできてしまう。 ※もっと時間をかけて書くつもりが夢中になって眠いのに徹夜して書きました。あと自分にも酔ってました。

勇者召喚に失敗した異世界に呼ばれたのは、剣も魔法も使えないサラリーマン・ユージだった。 帰還の儀は成功したはず――だが、なぜか彼は再びこの世界に引き戻される。 世界各地で意識を…

【他サイトでも掲載中】 　魔道具店《星降る歯車亭》で働く少女アテネ＝グレイは、孤児として育ちながらも努力を重ね、職人見習いとして日々を過ごしていた。店主の息子チャーリーと婚約し…

大正十二年、秋。 近代化の熱気と古き闇が混ざり合う帝都・東京では、ある奇妙な噂が囁かれていた。 深夜、どこからともなく死者の断末魔を記録した「呪いの円盤」が響き渡り、それを聴いた…

「お姉さんにはロリコンになってほしいんです」 　星野実來は、ロリコンのエネルギーを吸って生きる悪魔を自称する少女、佐藤桃に契約を持ちかけられる。 　それは、実來を癒す代わりに…

　名門進学校に通う仁井 様一郎は、何よりも憧れの妹系VTuber【さくらちゃん】が大好きだ。ある日彼女に入れ込むあまり、チャットで告白までしてしまう。 　翌日、バカな真似をしてし…

私の住む国ラフザールには、昔から稀に異術を持つ人間が生まれる。生まれながらにして持っている人、成長につれて宿す人の2パターンでそれは発覚するらしい。 私の妹は、後者だった。突然…

とある中学校教師が、公立高校へ提出するはずの生徒101人分の願書を破棄していた。 結果101人もの中学生が公立高校へ受験できない事態となっていた。 刑事訴訟され、取り調べを受け…

この世界には、生まれてから髪が伸びて一定の長さになると女の子はポニーテールをきつく結ばなければいけないというルールが存在する。一度きつく結んだポニーテールは簡単にほどくことができ…