「人形 怪異」を含む小説

一家がそろう家で、いつの間にか人形の顔がはがされ始めた

具現化した都市伝説を追う警視庁の非公開部署、それが「警視庁都市伝説対策室」である。 怪異を追う桜木アサ、怪異を撃ち抜く佐崎ナツ、怪異を見分ける五条メグ。室長として異動したルイは彼…

　霊異。 　そう呼ばれるモノを、私は見てきた。　 　人ならざるモノ。闇に巣くうモノ。 　それは生物と呼ぶには余りに死に体で、非生物と呼ぶには余りに生き生きとしていた。 　私…

「旧世与町」では、人ではない「何か」を視る者が多いという── ※続編始めました※ （一章、落ちる男）世与（せよ）市に越してきた内気な女子高生、ハル。 彼女は高所から落下する男…

人工の身体『全身霊義肢』を持つ少女・白羽紗羅は、現実世界の裏側で繰り広げられる怪異『妖』との戦いに身を委ねてゆく。 感覚が判らない彼女にとって、世界は酷く淡泊だった。 霊能者た…

　鎌倉にある、時が止ったような昔の佇まいを残す、どこか懐かしい古い町並み。 大学を中退した主人公が営む古本屋には、不思議な同居人がいた。 鎌倉を舞台に巻き起こる、怪奇談の数々…

これは、私と先輩の話だ。 私の高校にある文学部という部活の活動は本を読むこと。 そこで、人形のような先輩から私は様々な怪奇譚を聞くことになる。 呪いのような想いを持つ少女。 …

瀬戸天音は、龍前大学の女学生である。オカルト研究サークルに所属し、絶えず刺激を求めている、ちょっと変わっているが、今時の女の子（十八歳）。 同じ部員の入星颯太（残念な怪異）と本当…

その家には、私たち家族が幸せに暮らしていた。しかし、その幸福は長く続かなかった。あの、怖い顔をした人形がやってきたときから、悲劇の全ては始まっていたのだ。 謎の手…

暗く長い空間は、この世とあの世、陰と陽、現世と異界をつなぐ分岐点。 日常がいつまでも続くと思っていたが、非日常はすぐそこに有った。 蓬田達雄は中学の同窓会に参加するために二十年…

アヒルチャンは都市伝説。 黄色い迷子の都市伝説。 迷い彷徨い歩き続けて、 辿り着いたよ、ここはどこ？ 無人の館に生まれた意思持つ人形と、共に暮らすことになった黄色い怪異の物語…

化け物退治を生業とする貴族、 ビザール・シアン・ドゥ・シャッス男爵。 口さがない者には「悪食男爵」と呼ばれていた。 故国では歴史が古い家の現当主であり、王家の覚えもめでたいが、…

あなたは大学の友人──山儀晶から一束の原稿を届けられる。 原稿には、怪異に行き逢うたと語る山儀が夏に帰郷した村──彌子村で行われる奇怪な節句行事『首つり雛』の内容とその夜を皮切り…

偽怪証明【連作短編ミステリ】 ――偽怪、それは人為的に引き起こされた怪奇現象を指す言葉。 小瀬良氷波が運営する怪談蒐集サイト「怪異の淵」に寄せられた恐怖体験談を、お化け嫌いの…