怪異に行き遭ったという手紙から始まる本作の舞台は、ある山間の村だ。そこへ親にせっつかれ帰省した手紙の主は、久し振りの故郷を懐かしむ暇も無く、ある奇祭に参加させられる。その奇祭の名は、本作のタイトルでもある「首吊り雛」。
名前の通り悍ましいこの因習に手紙の主は、怯えながらも役目を全うしようとするのだが……。そこで、怪異と行き遭ったという。
その先で綴られるのは、身の毛もよだつような村での体験と、奇妙な事件の数々。命辛々村から逃げ出した手紙の主は、ある人物に助けを求めてこの手紙を投函している。
その人物に求めるものは、「助けてくれ」の一つだけ。今にも命が潰えてしまいそうな手紙の主に、安楽椅子探偵を任された「君」は、果たしてこの怪異を暴けるか。
私はまんまと騙されました。マージで。
是非このラスト、予測出来るか挑んで下さい。