「クラシック 短編」を含む小説

　一年の終わりが見えてきた、ある日の放課後。僕は二度、見知った背中を見つけて声をかけた。一度目は言いたいことを言うために、二度目はその頼りなさを放っておけなくて。 　そして僕は、…

私の大好きなクラシック曲をモチーフにして書きました。 お聴きになったことがない方は、是非聴いてみてください。 「あっこの曲か」って思うと思います。 ↓youtube http:/…

「フラウ・バッハ」の続きにあたるお話です。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054883464711 ヨハン・セバスティアン・バッハと結婚した…

モーリス・ラヴェルの名曲と共に蘇る、あるオーケストラ指揮者の記憶。 この演奏は、あの人にも届くだろうか。 夕日の中にすっと伸びる、気高い影。 あの優しい影に、届くだろうか。 …

音羽夏音は高校1年の女の子。楽しみにしていた高校生になって初めての夏休み。 親友の篠原絵麻がカレシの壮ちゃんと一緒に親に内緒で旅行することになり、 そのアリバイ作りに協力しようと…

音羽夏音（おとわ・かのん）は芸術高校1年クラシックバレエ科の15歳。 毎日が楽しくて仕方ない明るく可愛い女の子。 そんな夏音が友だち二人と受けたバレエのオーディションで 気づいて…

音羽遙（おとわ・はるか）は芸術高校2年のヴァイオリン科に通う17歳の男の子。 ヴァイオリンケースを肩にかけて歩く制服姿の僕を見かけたJKたちに いつもキャーキャー騒がれる毎日だけ…

私には付き合ってる人がいる。国際コンクールで優勝した、将来有望なピアニストの彼。かっこよくて楽しくて、さり気なく優しい。彼と一緒の時間を過ごすのが、私の毎日の幸せ。 でも、そんな…

夏休み前のある日。演奏会のゲストなんていう面倒な仕事を言いつけられた俺は、幼馴染みを家に誘った。しようと考えてた曲の一つを、あいつが好きだと言ったから。そんなこと、絶対に言ってや…

夕暮れの廊下を、私は幼馴染みに連れられて走る。これが最後だから、思い出作りにって。 手を離さなきゃってわかってるのに、振りほどけない。わかってるのに。こいつが友達と付き合ってるっ…

ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームスの現世での出会いは、1853年。 ブラームスはお肌すべすべの20歳。シューマンは44歳で作曲家現役最後の日々を送っていました。 短い日々…

　1994年2月13日。教会の外は零下25度という極寒だった。追悼演奏会に選ばれた曲目はベルリオーズの「死者のための大ミサ曲」。ドレスデン。コヴェントリー。広島。あまりに多い戦争…

わが『女戦士は穏健派』のヒロイン『幸瀬美智子（さちせ みちこ）』を中心としたキャラたちの休日の生活をコメディータッチに描いた、１話完結型の短編作品です。 コーヒーブレイクのお供に…