女戦士は穏健派ショートストーリー 美智子達の休日♪

剣聖

第1話「美智子達の休日♪」の巻

ー大阪府堺市北区某所 幸瀬邸車庫前にて 土曜日PM16:00ー




のどかな夕方土曜日のこと、日本の「ジャンヌ・ダルク」との呼び声が高い美貌のホーリー・レディ♪幸瀬美智子(さちせ みちこ)。

彼女はいつもの休日と同じように、愛車「KTM‐690ENDURO‐R」と言う大型バイクを相棒に、漆黒のサラつやロングヘアを靡(なび)かせて、ダーク艶で艶光りするダークグリーンのラバーライダースーツをピッタピタに肉体にフィットさせて着こみ、気ままなツーリングに出掛けようとしていた。


美智子『さ~て(微笑)♪今日明日と2日間お休みやから、のんびりツーリングでもしよっかな~(微笑)♪』


美智子は軽快にバイクに跨り、ハンドルに掛かっている愛用のダークグリーンのフルフェイスヘルメットに手をかけた。

そこに・・・!


桜乃『あら~夕日が綺麗だわね~(微笑)。・・・今日もいいお天気だったからかしら~(微笑)。

ほら♪セドリック♪こちらにいらっしゃい(微笑)♪』


そこへ丁度愛犬の「セドリック」を散歩させていた長谷川桜乃(はせがわ さくの)が、美智子の自宅付近を通りがかった。


美智子『あら~桜乃ちゃん(微笑)♪こんにちわ(微笑)♪』


桜乃『あら♪美智子ちゃんじゃない(微笑)♪

ええ♪こんにちわ(微笑)♪』


お互い挨拶を交わす美智子と桜乃。

もうご存じの通り、ふたりと華井由加(はない ゆか)を入れた3人は高校時代からの大親友同士である。

譬(たと)えるなら


「知勇兼備の文武両道の女王・美智子」


「唯一無二の博識の賢者・桜乃」


「淀み無き体力と行動力が自慢の女豪傑・由加」


と言った所であろう♪


美智子『桜乃ちゃん、今ワンちゃんのお散歩中やの(微笑)?

ほんまに大っきくなったね(微笑)~セドリックくん♪』


桜乃『ええ♪美智子ちゃん(微笑)♪

ウフフフ♪まあ~日本に帰国して実家に滞在中くらいは、この子のお世話しなくてはと思ってね~(微笑)♪』


桜乃『それにしても・・・この子本当によく食べるから~。誰に似たのかしら?♪

美智子ちゃんは、今からツーリング(微笑)?』


美智子『ええ♪

今日みたいな夕日の綺麗なのどかな日は星の綺麗な夜空になりそうやから、ええツーリング日和になりそうやさかい。バイク走らせながら夜風に吹かれたくなってね~(微笑)♪』


桜乃『そうなの~(微笑)♪確かに今日は良い夜の帳が降りそうだわ・・・♪

しかし・・・いつ見ても・・・なんと言うのかしら・・・大きなオートバイね・・・!美智子ちゃん・・・!?』


美智子の愛車

「KTM‐690ENDURO‐Rのダークグリーン」

を目の当たりにし、度肝を抜かれる桜乃。

桜乃も美智子の愛車を観るのはこれが初めてではない筈だが、何度観ても慣れない様子だ。


美智子『ええ、まあね~。一応大型二輪になるし、なんと言うか・・・排気量も700ccくらいはあるみたいやから~うん。』


桜乃『・・・乗っていてコワイと思った事等はなかったの・・・(心配)?こんなに大きい乗り物だから・・・(心配)。

実際・・・転んで怪我したりした事は一度もなかったの(心配)?』


美智子『今のところ無事故で無違反やから大丈夫よ♪ウチも安全運転がモットーやから♪心配してくれてありがとうね(微笑)♪桜乃ちゃん(微笑)♪』


桜乃『いえいえそんな(微笑)♪丁重なお礼なんて言われる程の事じゃないわ(微笑)♪知り合いの安全や健康を気遣う事も、医者の務めですもの(微笑)♪

・・・・・・でも、美智子ちゃん。いやな言葉になるけど聞いてちょうだい。』


桜乃『あなたも・・・・・・[京都議定書(きょうとぎていしょ)]の事はご存じよね?

私もオートバイに乗るのがいけない事だとは言わないわ・・・でも、地球環境の保全を考えると明らかに自動車やオートバイは良質とは言い難いものよ・・・!

その事だけは忘れないでちょうだいね・・・美智子ちゃん。』


美智子『もちろんよ(微笑)♪ウチも前からその事は考えてたよ。バイク乗る者として何かエコに協力できへんかなって。

と言ってもまだ月並みな事しか出来てへんけど・・・なるべくアイドリングせえへんようにするとかしか・・・。車みたいに[ハイブリッド・バイク]とか出来へんかしら~~(微笑)♪出たらウチ買うんやけど(微笑)♪』


美智子『でも!桜乃ちゃんの言う通りやね(満面微笑)!みんなが住む地球やねんから大事にせえへんとね(満面微笑)♪

素適な意見、ありがとうね(満面微笑)♪桜乃ちゃん(満面微笑)♪』


桜乃『美智子ちゃん・・・私の方こそお礼を言わせてちょうだい(満面微笑)♪

ツーリングを楽しもうって時に耳障りなお叱言(こごと)をあなたに聞かせてしまったのに、素適な意見だなんて言ってくれて・・・もったいないくらい嬉しいわ(満面微笑)♪』


美智子『桜乃ちゃん・・・・・・(満面微笑)♪』


桜乃『美智子ちゃん・・・・・・(満面微笑)♪』


普段の温厚で控えめな美智子の性格からは余り連想しにくい大型バイクを女だてらに乗りこなす美智子の趣味を、桜乃は医者として、親友として心配をする。環境問題にも配慮をしながら。

そんな思慮深い桜乃に美智子も心から感謝を感じ礼を尽くし、桜乃も美智子の度量に感服をする。

すると・・・!


旬一『くあ~~まだ眠みい~~。

・・・んあ?ツーリングど~~したよ?アネキ?行くんぢゃね~~の?』


現在同じく実家に里帰り中の美智子の弟の幸瀬旬一(さちせ しゅんいち)。

彼は学生時代日本中を震撼させた伝説のカリスマ・ヤンキーだった漢!現在までケンカでは負け知らずの無敵の人物。だが、それは姉の美智子以外の人物が相手の話で、美智子には逆に一度も勝利していない有様である。

そして外見は、イケメン俳優「小栗旬」にそっくりで、その小栗を100倍美麗にして完全に欠点を無くした超イケメン君でもある。

その旬一は有給休暇中で、夕方まで惰眠を貪り目覚めがてら玄関に出て来たようだ。


美智子『あら、旬一。ほんまに今日はよく寝とったね~(笑)。今日の夜寝れんようになっても知らへんよ、お姉ちゃん(呆笑)。

洗顔と歯磨きはちゃんとやってきた?』


旬一『うっせーーよ!ったく!昔っから[寝る子は育つ]って言うんだぜ~!

・・・アネキこそよ~~せっかく[峰不二子]のコスプレまでして、ムチムチはちきれ放題で張りきってんのによ~~(呆笑)、行かねーーってのかよ~ツーリング?ええ?』


美智子『・・・も・・・もちろん行くわよ、ツーリングは(恥)。

それに旬一、お姉ちゃんがバイク乗る時はラバースーツ着るのは安全の為やねんよ。コスプレとかやはちきれるとかやなくて(笑)。

ラバーは丈夫で分厚いから、転んだ場合でも怪我せえへんからね。』


旬一『・・・まっ♪んな事オレにゃ~~関係ねっけど。』


姉の貫禄か・・・旬一のやや大声で「ムチムチはちきれ放題」等と言う恥ずかしい文言(もんごん)を、シャウト気味に美智子に対し言ったりして来る若干意地悪なちょっかいも軽~~くいなしてみせてしまう美智子の大人っぷり。


桜乃(・・・それにしても、改めて見ると美智子ちゃんが着ているラバーのライダースーツ、見事なくらい艶光りしてる黒っぽいグリーンがとてもキレイなんだけれど・・・ものすごく・・・・・・はちきれそうよね!?身体のラインが強調されるどころか、裸体のシルエットが・・・・・・ほとんど露よ・・・!

何となく乳首の跡が映ってる気もしない事がないような・・・?まさか!ブラジャーしていないとか・・・!?尤もスタイル抜群の美智子ちゃんだから様になるのでしょうけど・・・私などの場合がこう言う格好したら・・・・・・恐怖だわ!)


桜乃(でも、峰不二子のコスプレとは・・・旬一くんも上手く言ったものね・・・♪・・・ウフ・・・♪)


と、心の中で思ってみる桜乃・・・ですが!いやいや~桜乃さんだって棄てたもんじゃありませんよ♪確かに「セクシー・ダイナマイト」の美智子さんと較べりゃあ多少見劣りはするでしょうけど、

「バスト・79 ウエスト・54 ヒップ・80」

と言うスレンダーなナイス・プロポーションをなさっておりますよ♪

桜乃さんだって充分ラバーのライダースーツが似合うんじゃないでしょうか~♪?


美智子『それよりも、桜乃ちゃんがいらしてるわよ(微笑)。お姉ちゃんのお友達の桜乃ちゃん♪旬一も既に顔見知りやんな?ご挨拶なさいね。』


桜乃『こんにちは(微笑)♪お久し振りね、旬一くん(微笑)♪

もうすっかり大人の男性に成長したのね~(微笑)。何年か前まではほんの子供だと思っていたのにね・・・♪

と言っても由加ちゃんの結婚式では会ったのかしら(微笑)♪?

ウフフ♪ごめんなさい(微笑)。とぼけちゃって・・・♪』


旬一『あ♪ちわっす♪桜乃さん(照笑)!

いや~~照れんなあ~~(照笑)♪大人の漢だなんてさ~~(照笑)♪分かる人にゃ~分かってんだな~~♪

アネキなんかいっつもガキ扱いなんだぜ~オレの事!

桜乃さんからも言ってくださいよ!ホント!』


美智子『しょうがないやないの(微笑)、ウチにとっては手のかかる弟やねんから(微笑)。

ねえ♪桜乃ちゃん♪』


桜乃『ウフフフフフ♪でも旬一くん、今じゃあ随分標準語が板についてきたんじゃないかしら♪(微笑)?

もう結構長いでしょ?あなたの東京でのひとり暮らしも♪』


旬一『いや~そ~なんすよ~(照笑)♪

ほらオレ、天下無双の挌闘家目指してるでしょ~?錦飾るまで堺にゃ帰れねっからさ~~東京でのセイカツも長くなっちまってね~~ま~だ強え~やつらもごまんといやがるからさ~。

おかげで言葉が変わっちまった訳っすよ~(照笑)♪』


美智子『でも2か月に1編はウチが旬一の家お泊まりに行ってるんよね(微笑)。お料理作ったり、お掃除お洗濯しにね(微笑)♪

せやないとあなた、食べるものは[即席食品]とか[コンビニさんのお弁当]とか[なか卯さんの牛丼豚丼]とかのばっかりやもの・・・(呆笑)。

洗濯物かてメチャクチャ溜ってるし・・・部屋かてすごく散かってるし・・・(呆笑)。あなた自炊も家事も自分ではせえへんから(呆笑)。』


旬一『チッ!!!ったくよ~~また始まったぜ!アネキの叱言(こごと)がよお~!

強え漢ってのはよお~なに食ってたって強えよーにできてんだよ!♪てっか第一オレ別にアネキに世話してくれなんて頼んでねっし♪』


美智子『ちょっと!旬一!』


桜乃『ウフフフ♪

なんだか、さながら世話女房ね♪旬一くんの(微笑)。

ね♪美智子ちゃん(微笑)♪ウフフフ♪』


美智子『・・・もう!桜乃ちゃんまで~・・・(呆笑)。

将来旬一のお嫁さんになってくれる女の人、大変そうやわ~ホンマに(呆笑)・・・♪』


旬一『へん!余計な心配無用だってえの!オレが誰と所帯持とうとよ!

ホント桜乃さんも分かっちゃいねえぜ。とにかくるっせーんだから(呆)。

叱言ヤローはおふくろだけで充分だぜ!ったく!』


桜乃『ウフフフ♪』


旬一を挟んで談笑に盛り上がる美智子と桜乃の二人♪

すると♪


美智子『ところで・・・桜乃ちゃん♪

ちょっとだけウチの後ろに乗ってみいへん(微笑)♪?』


ふと、桜乃にバイクの乗車を勧めてみる美智子。


桜乃『え!!?わ!私が・・・あ!あなたのオートバイ・・・に(驚)!!!!?

・・・・・・で・・・でも・・・!け、経験の無い事はしない方が・・・良いんじゃなく・・・て(慌)!?

ほ!ほら!私!今はセドリックの散歩中だし~・・・(慌)!!』


未経験のバイクの2人乗りを勧められ、あからさまに動揺する桜乃。


旬一『おーーー!!いいんぢゃね(嬉嬉)!!♪桜乃さんのバイクデビュー(嬉嬉)!!♪

今日だけは風になってごらんよ~♪固えコトは言いっこなしでさ~~♪

てゆっか風になりきった桜乃さんオレ見てみてえぜ(嬉嬉)!♪』


美智子『また~すぐあなたは人を茶化そうとするんやから~(呆笑)♪

桜乃ちゃん、セドリックくんなら旬一に預かっといて貰うから心配いらへんよ♪ね(微笑)♪』


美智子『旬一~♪

そう言う訳やねんけど、桜乃ちゃんのセドリックくん預かっといてくれへんかな~(微笑)?どない?』


旬一『へっ!!オレ様を誰だと思ってんだあ~アネキよお~(威勢)!?

天下の喧嘩番長!幸瀬旬一サマだぜ~(威勢)!!犬っころの一匹二匹朝メシ前だってんだ(威勢)!!♪

・・・・・・てっ!そう言やまだオレ飯食ってねえぜ・・・(空腹)!』


美智子『ほな決まりやね(微笑)♪はい♪桜乃ちゃん♪

物はなんでも試してみるべきよ(微笑)♪バイクで風切って走ってみる快感憶えたら、やみつきになるかもね~あなたも(微笑)♪

取り敢えず後ろどうぞ(微笑)♪桜乃ちゃん♪』


桜乃『そ、それじゃあ・・・ちょっとだけなら・・・ね。』


美智子『ホンマに(嬉嬉)!♪ありがとう~桜乃ちゃん♪

なんかすご~く嬉しいわあ~(嬉嬉)♪桜乃ちゃんと一緒にバイク乗れるって~(微笑)♪』


旬一『おーー(嬉嬉)!!♪マジかよーー(嬉嬉)♪♪今日はイイもん見れちまったぢゃん(嬉嬉)!♪

本邦初公開♪♪桜乃さんの[キメバイク姿]ってよ(嬉嬉)!!♪』


桜乃『あ・・・(恥)しゅ、旬一くん・・・(恥)!』


美智子『もう(叱)!旬一(叱)!

からかったらあかんて言ったでしょ(叱)!さっき!』


旬一(ヘヘッ(嬉嬉)♪♪しっかも♪桜乃さんスカートぢゃんかよ~~(嬉嬉)♪バイクにスカート・・・♪サイッコーの事んなんぜ~~マジで(嬉嬉)♪♪

しかもアネキのヤツ、結構天然だからその事に気づいてやってね~~~し(嬉嬉)♪

おもろいぞ(嬉嬉)!こりゃ~♪)


と心でワクワクする旬一。

かくして首尾よく?桜乃バイクデビューが本日決まった。


美智子『ほなこれ(微笑)♪はい♪ヘルメットよ(微笑)♪』


既にフルフェイスヘルメットを被り、バイクに跨り準備万端の美智子。

スペアのダークグリーンのフルフェイスヘルメットを丁重に笑顔で桜乃に手渡す。


桜乃『こ、この、後部座席に・・・座ればいい・・・のね(緊張)?美智子ちゃん・・・(緊張)!?』


美智子『ええ♪そうよ(微笑)♪』


おっかなびっくりな態度でフルフェイスヘルメットを被った桜乃が質問をするのに対し、終始上機嫌で返事をする美智子。


桜乃『で、では・・・失礼・・・(緊張)!

・・・・・・・・・こ、これで良かったかしら(緊張)?美智子ちゃん?』


美智子『はい♪オーケーですよ(微笑)♪

じゃあ~次はウチの腰に手を廻わしてしっかりつかまってね(微笑)♪桜乃ちゃん♪』


桜乃『え・・・ええ・・・(緊張)!!

・・・・・・これでいいかしら・・・(緊張)!?』


美智子『ええ♪オッケーよ(微笑)♪

・・・でもあれかな~~桜乃ちゃん緊張してるみたいやね~ウチの腰にぎゅ~~!っとしがみ付いてるもんね(微笑)♪?

もうちょっと肩の力抜いた方がええと思うよ~(微笑)♪腕が疲れちゃうから♪

それと、絶対心配いらへんから♪ウチの安全運転、信じてね(微笑)♪桜乃ちゃん♪』


桜乃『わ・・・分かったわ。

お、おねがいね・・・(緊張)!美智子ちゃん・・・(緊張)!』


美智子『は~~い♪♪ウフフフ(微笑)♪』


必死の思いでバイクに乗車し、必死の思いで美智子にしがみ付く桜乃を美智子は微笑ましく感じ、溢れる優しさで見事に桜乃をエスコートする美智子。


美智子『ほな、準備も万端やわね(微笑)♪

あと、セドリックくんのお世話悪いけどおねがいね(微笑)♪旬一♪』


桜乃『では、旬一くん(照)。セドリックの事、お願いします(照)。』


旬一『おうよ(威勢)!!任せとけって(威勢)!アネキ!♪

桜乃さんも心配いらねえからさ~オレに任しときゃあ~(嬉嬉)!♪心置きなくバイク楽しんでおいでよ(嬉嬉)!!♪』


そして美智子は愛車のエンジンをかける。



-ブルルルルルルンンンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!-



美智子『ほな!エンジンもかけた事やし、出発しよ(微笑)!桜乃ちゃんも大丈夫(微笑)?』


桜乃『あっ!ごめんなさい(慌)!スカートが風で飛ばないように・・・シートに・・・挟んで・・・おかないと(慌)!

・・・さて、出来たわ。待たせたわね!いつでも良くってよ!美智子ちゃん(微笑)。』


美智子『ウフフ♪では、行ってくるわね~旬一(微笑)♪

・・・さ♪しゅっぱつ~(微笑)♪』


旬一『おう(微笑)!♪

気いつけて行ってこいや(微笑)♪』



-ブロロロロロロオオオオン!!!!!-



桜乃を乗せて美智子の愛車「ダークグリーンのKTM‐690ENDURO‐R」が幸瀬邸を出発した。


旬一『お~~しゃあ(嬉嬉)!!!!!♪♪

やっぱし出発早早桜乃さんのスカート、バイクのスピードからくる風で見事ご開帳だったぜ(嬉嬉)♪♪

今日はピンクのショーツみてえなパンティ穿いてたな♪桜乃さん♪

挟んだくれーーぢゃ防げねえんだな~~これが(嬉嬉)♪♪

ごっそ~~さんです(嬉嬉)!!♪』


ニヤつきながらバイクに乗って行っている桜乃の後ろ姿に最敬礼する旬一♪



-3分後-



-堺市内国道310号線 仁徳天皇陵付近-



-ブロロロロ~!!!!-



美智子『あ~~~(嬉嬉)♪今日はほんまに風が気持ちええなあ~~(嬉嬉)♪バイク乗ってて幸せなひと時やわ~(嬉嬉)♪

桜乃ちゃんもどう~(微笑)?気持ちええ~(微笑)♪?』


桜乃『え、ええ・・・(怖緊張)!た、確かに・・・風は気持ちいいわね・・・(怖緊張)!

・・・・・・でも、美智子ちゃん(怖緊張)。しょ、少少スピードが出しすぎじゃあない・・・かしら・・・(怖緊張)!?』


風をきり終始上機嫌でドライビングする美智子に対し、一方桜乃はバイクのスピードに終始圧倒されているご様子だ。

それ故、桜乃は自分のスカートが風圧でパンティ丸見え状態にご開帳している事に気付く余裕もないようだ。運転中の美智子は当然気付いてない。

歩道を歩く通行人の男性、もしくは自動車を運転中の男性達が、桜乃のご開帳に当然のように眼を奪われている♪


美智子『え~そうかな~(微笑)?まだ30kmくらいしか出してへんよ(微笑)?スピード♪

それにウチのは大型バイクやから、20km以下で走ったら車体の重量の関係で不安定になってこけやすくなるから、余計に危ないんよ。』


桜乃『へ(怖緊張)!!!!!?なんですってえ(怖緊張)!!!!!?

・・・・・・そ!そうなの!?・・・あわわわ・・・(怖緊張)!!!

・・・わかったわ・・・!美智子ちゃん。・・・でもわたし・・・ちょっと、コワイかも・・・(怖緊張)!!』


美智子『ウフ♪

ウチも桜乃ちゃん乗せてる間はこれ以上スピード出さへんから、安心してね(微笑)♪』


桜乃『お、お願いね・・・美智子ちゃん・・・(怖緊張)!!』


桜乃(30kmが普通速度で、20km以下のスピードで走行不可能だなんて・・・何てあぶない乗り物なの!!オートバイって!!?

・・・これを知っていたら・・・とても乗車しようだなんて思わなかったわ・・・!!私!)


美智子(なんだかんだ言うても喜んでくれてはるわね(微笑)♪桜乃ちゃん(微笑)♪

やっぱり誘ってみて正解やったわ~~(微笑)♪

・・・あ~~!!♪それにしてもええ風やわ(微笑)♪♪)


互いに微笑ましくも滑稽な思いを過らせあい、堺市内をツーリングする美智子と桜乃。

二人を乗せた「ダークグリーンのKTM‐690ENDURO‐R」が夜の帳の降りようとする深い夕暮れ空の国道をのどかに進んで行くのであった♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

女戦士は穏健派ショートストーリー 美智子達の休日♪ 剣聖 @mi5114

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ