「#和風」を含む小説

家族を失い、昏い眠りから目覚めた少女・鬼灯オロ。 彼女の体には、蛇の怪異・カガチが棲みついていた。 人と怪異のはざまで生きることを強いられるオロ。 そして、妹・メレナもまた、目…

アマテ歴一八〇八年、イズル国。国を守護する任についている九代目護国の元に、彼の「ニエ」として一人の少女が無理やり送り込まれた。徐々に鬼になる呪いを受けた一族の末裔である九代目護国…

　夜高明日佳は将来の夢も希望も持たず、のらりくらりと日々をやり過ごしていた。 　ある日ぐるぐると環状線を廻っていた彼女は、いつの間にかおかしな領域に迷い込んでしまう。異界を彷彿と…

乱世の爪痕残る室町時代、若狭の山村を人喰い獣が襲う。巨大な「鬣犬」と化した物の怪は、村人たちを恐怖のどん底へ突き落とした。 村の最後の希望は、伝説の元侍・甚兵衛。刀を捨てたはずの…

大正十三年、帝都一の名探偵・藤堂慎一郎は、誤った。 無実の女性を犯人と断定し、彼女は絞首刑になった。 三日後、真犯人が別の事件で捕まり、すべてが明らかになった。 探偵は東京を…

南北朝の終わり。山に隠れ住む一族には、代々伝わる秘儀があった。 当主が死ぬとき、次の当主がその舌を食べる。 そうすることで、一族の「正しい言葉」が継承される――。 双子が生ま…

おっきい猪の神様と普通の女が出会って恋に落ちたり拗らせたりします。 別サイトでR続編も書いてます。

オタクの聖地であるビル、中田ホープヴェイ。 ビルの中にある中古ショップで働く相模正人(さがみまさと)は、曰くつきの部屋の管理を任されたりパワハラ店長に悩まされたりと日々苦労してい…

家族を守るために、帝と一人で戦をすることを選ぶ最強の侍の人生とその末路。そして、未来への話。

京の都に鬼の哭く雨が降る。 幕末の動乱のさなか、大きく世が動こうとする中。如月燈矢は鬼を斬る宿命を背負う一族の末裔でありながら「鬼と人は分かちがたく生きるもの」と信じ、救うべき鬼…

地方のK警察署に、毎晩、巫女装束の女が現れる。 防犯カメラには映らない。だが彼女が去った後、必ず玄関に白い紙片が落ちている。 そこには、未解決事件の真相が書かれていた。 「…

巴市の日々（商業書籍版タイトル「陰陽師と天狗眼」）シリーズの番外掌・短編などを収録予定。 １stシーズンはコチラ⇒https://kakuyomu.jp/works/117735…

【どんな姿になっても、どんな場所にいても、必ず見つけ出す！ どんなに頑なに心を閉ざしていても、必ず引き摺り出してやる！】 最期の時に俺はそう願った。 【もう二度と目覚めない。幸せ…

付喪神専門店。 由奈は知らず知らずのうちにそこへ迷い込んでしまう。 店主と名乗る少女は、由奈の持つ懐中時計に付喪神が宿っていることを告げた。 10分ほどで読める短編ファンタジ…

両親を殺し、弟を売り、赦されぬまま生きる青年。彼の符は祈りではなく、破壊を呼び起こす。怨霊さえ観客、悲鳴さえ効果音。 すべてを踏み砕き、喝采を浴びるために。 残酷で、華やか…

現世の何処かに存在したと伝わる別世。そこに生きる人族の者は、八百万の神々の意思を継ぎ自然の神を崇め、妖を畏れる暮らしと共に在った。 神を祀る社（やしろ）を護る一族に生まれ、特異な…

エリア3の戦闘から辛くも逃げた古虫 紀一。 彼は転移装置の誤作動により、旧第12基地跡地に辿り着く。 しかし、そこは怪異の巣窟となっていて、紀一は怪異に殺されそうになる。 そこを…

奈良時代。 安藝国の郡司の娘、小古根（ここね）は、母親を亡くし、郷長の娘として育てられた。 十六歳になったある日、郡司の屋敷に連れ戻され、突きつけられたのは、名家の貴族────た…

私は小瑠璃。平鹿郡の地頭、清藤義澄の長女、１８才。行き遅れ継続中。何不自由なく暮らしていた私は、事件に巻き込まれ土蔵に入れられ、その上、父様から「お前は生け贄だ」と城から追放され…

幕府の密命──標的は一人の娘。 伊賀が誇る上忍・影狼は、闇に紛れその命を狙う。 だが、月明かりの下で出会ったその娘に──恋をした。 「毒か……いや、これは……恋？」 任務は失…