厄咲く箱庭 〜忌神と贄の花巫女
佐保彩里(旧・伏水瑚和)
序幕
尊巫女
――これは
そこに生きる人族の民は、
その中でも、彼らを
彼女達は、十八になると神々の住む神界に向かうという契約が、遥か昔からあった。雨
神族と人族の混血である、その地を
――全てを諦め、搾取される事を存在意義に生きていた女は、
放置という名の歪な自由と思慮を得て、自身を知った。
――全てを嫌悪し、忌み嫌われる力を虚しく感じていた厄神は、
少しずつ息を吹き返す花に安らぎを得て、情愛を知った。
『再生』と『破壊』――両極の能持つ異種の二人が歪に出逢い、恋におちた先は……
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