概要
兄の舌を奪った弟。言葉は誰のものか。
南北朝の終わり。山に隠れ住む一族には、代々伝わる秘儀があった。
当主が死ぬとき、次の当主がその舌を食べる。
そうすることで、一族の「正しい言葉」が継承される――。
双子が生まれた。
兄は美しい短歌を詠んだ。
弟は、誰にも理解されない言葉を話した。
「俺の舌をやろうか」
兄は冗談のつもりだった。
だが弟は、本気だった。
ある夜、二人は舌を交換した。
当主が死ぬとき、次の当主がその舌を食べる。
そうすることで、一族の「正しい言葉」が継承される――。
双子が生まれた。
兄は美しい短歌を詠んだ。
弟は、誰にも理解されない言葉を話した。
「俺の舌をやろうか」
兄は冗談のつもりだった。
だが弟は、本気だった。
ある夜、二人は舌を交換した。
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