「短編 人外」を含む小説

彼と私にしてみればいつもの話。私たちのほんのひと時の会話。 1話区切りです。 恋愛風味を醸し出してるのでご注意あそばせ。

「ネエ、アソコニ扉ガアルケド……」 　崖を繋ぐつり橋の下には、足場のない金属製の扉がポツリと置かれていた。 　そのつり橋を渡るふたりのバックパッカーは、その扉のことについて互い…

山に住む龍の幼子、雨龍は、ひょんなことから出会った物言う椿の木に恋に落ちる。雨龍と椿は少しずつ歩み寄り、交流を重ねていくが……。 雨龍と椿の性別はご自由に解釈してください。 作中…

その日、ゾンビ達の日常は崩壊した。 平和に徘徊していた彼らに突然“人間”と呼ばれる怪物が襲いかかってきたのだ。 噛まれると人間になってしまう恐ろしいウイルスにより次々と人化してい…

　破天荒なお姫様と、苦労人タイプの少年剣士のコンビが、ちょっとした野草採取のつもりでなぜかドラゴン退治に赴く羽目になるお話。 【お題】厨二病 【ジャンル】異世界ファンタジー（王…

　森の中に、１台の車が止まった。 　そこから現れたふたりの男女は、依頼主に会うために周りを見渡すが…… 「僕、実ハ高イトコロガ苦手デ……人間カラ逃ゲテイタラ夢中デ登ッチャッテ……

人造人間ユーゴとエンジニアのルーグ。二人を別つのはヒトの法であり、行きつくは７秒間の永遠だった。 ※ノベプラ等他のサイトにも掲載しています

「……まったく、ここの小屋は本当にボロ小屋だったようだな」 　大雨の朝、ボロボロの小屋に泊まっていたふたりのバックパッカー。 　雨漏りによって起こされたひとりのバックパッカーは…

　現在時刻は２１時。そして、電車の事故によって出発は翌日の深夜１時。 「ねえ、おなかすいたしさ、夜食でも食べない？」 　思わぬトラブルによって立ち往生となった兄と妹は、付近…

　博物学者ラルクは魔族の子エスティの働き口を世話するよう頼まれる。角と長い寿命をもつ異種族である彼女は、しかし辛い過去の影に怯える年相応の少女だった。魔族とは、そして人族とは何か…

追記 　この総集編にエピソードを追加した完全版を投稿しました。 　あるエピソードとの差し替え、エピソードの並び順、そしてエピローグに違いがあるので、完全版以前のものも一応残して起…

「ちょっとした昔話を思い出したんだ。確か……死んだペットは、天国に続く虹の橋の前で飼い主を待っているって話」 　スマホから聞こえてくる物語に、化け物ライターはうっとりとまぶたを…

平日は高校に行っては家に帰りアニメやゲームをし、休日は漫画やアニメのDVDなどの買い物以外は家にいる生活を送っていた高松 隆史。 そんな彼はある日、事故により命を落としたはずだっ…

四季それぞれのどろりとした恋や愛のお話。

「あの子、あれだけの団子をいったいどこに持って行ったのか……気になるわあ」 サービスエリアにある団子屋のカウンターの中で、店主の女性は先ほど団子を買った客が気になっていた。 …

テントを張って野宿をしていたバックパッカーのふたり。 その内のひとりである老人が、翌日の朝にひどい花粉症になってしまう。 くしゃみを連発する老人の横で、ローブを着た少女はテント…

「私」は目覚めると、完全な真っ暗闇の中にいた。何も見えない世界の中で自分が何者か調べていると、この世界に光が灯っる。光を求めてそこへ移動すると、自分の身体が黒いモップのような体毛…

川に浮かぶ市場を訪れたふたりのバックパッカー。 ふたりを乗せたボートの下を、巨大な魚影が通っていく。 その魚影を見て、ボートの船員はその魚影について説明する。 「守り神ぃ？　本…

1．そちらに一切の責任を問いません。 2．不必要な接触をしません。 3．命令された時は協力を惜しみません。 僕たちはこの三つを誓わされ、屋敷へ入った。 ――――――――――…

「……これを食ったら、早くここから出て行くんだな。もし長居するようなら……警察に突き出す」 　屋敷の部屋で目覚めた女の子に、男性はそう警告して部屋から出て行った。 　汚れで変色…