「地面」を含む小説

ゾンビによって人類の人口が減った、近未来。 人間たちは文明を取り戻すために、獣人を使ってアンチゾンビウィルスを作ろうとしていた。その実験のためにわが子を取り上げられた、獣人であ…

友達が自殺した。今まで私と一緒に仲良く遊んでいた姿はもういない。それとも今まで笑ってたのは演技だったのか？ あの時言った「楽しい」という言葉も嘘だったのか？ だんだんそう考えてい…

秩父の奥深くで暮らす老人、立花源次郎。ロープウェイが引かれた荒山に登ろうとする彼を、顔なじみの新聞配達員は必死で引き留める。だが、当の本人は話を訊く素振りも見せず、登山道の入口へ…

　二階堂俊はどこにでもいる普通の、少し斜に構えたところがある高校生だった。そんな彼は、教室の中で不思議な声を聞く。その正体を探ろうと周りを見渡すが、そこには誰もいない。そして次の…

※ステキブンゲイ大賞五次通過作品 近藤恭介はある日気づいてしまった。　舞台上でスポットライトを浴び、キラキラと輝く幼馴染である瀬能優香が蝶であることを。　そして自分自身が惨めな蜘…

　ある日突然、空を魚が泳ぐようになった。 　だけど毎日はごく普通に過ぎていって、そんな妙なことすら日常になっていく。 　そんな世界の、日常のようなちょっと日常からずれたような、あ…

はるか昔、世界は黄金時代だったという。 物が溢れかえって、今では想像できない主義や思想が存在していたらしい。 きっと彼らは 「この先々の時代、よりグローバル化が進んで国際協力が強…

獣人達が魔物から神々を守るネットゲーム『ステラエル』で男たちに貢がせて自称『姫』を気取っていた最弱の猫人族の闘拳士【かのん】は、ある日いつものように取り巻き達にチヤホヤされながら…

『妹背愛志（いもせいとし）』は俗に言う『妹属性』の高校生。 年下の少女をこよなく愛するちょっとアブナイ嗜好の持ち主。 だが本人は一人っ子。 そんな愛志の目の前に地面に倒れてい…

地味は、地面の味と書く。　一見すると地味な男子、砂護野晴《さご　のはら》は、地属性能力者になってからも直ぐにスーパーヒーローにはなれない世界で暮らしていた。 近未来の日本、とある…

　ナイフによる連撃が空気を割き、幾重もの光の帯が伸びる 　修人は寸ででかわし、後ろへ飛びのくが 　じわじわと壁に追い詰められ、逃げ道を奪われていくのも確かだ 　 　ジャリ 　「…

＜あらすじ＞ 　5年前に季節が『夏で止まってしまった島』、夏峰島。 　その島は本州を繋ぐ夏峰橋を境にはっきりと季節が別れている。 　そんな奇怪な島の名家である上根家。 　学生なが…

本シリーズは、お題をお借りしちまちまと書きため、イベント等で無料配布していた掌編シリーズの再公開です。 1時間を目安に即興で書いています。何処へ転がるか判らない、即興ならではの緊…

■０ 「お前は、呪いの子だ――」 　少女はそれを聞いていた。 　目の前の男が、少女をじっと見つめている。少女もじっと、それを見つめていた。 　狂った瞳。絶望し、失望した――”赤”…

　閃光。 　そして、爆発。 　コンクリートの街は一瞬で赤く染め上げられた。 　瓦礫の雨はアスファルトの地面を暴力的に濡らす。 　それを見下ろしながら、笑い声を上げる怪人がいた……。

しるさん企画の『集え挑戦者！ 千文字縛りチャレンジ！』参加作品です。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054883786408 僕…

　ある日突然地面から這い出してきた謎の捕食生物、通称クラゲムシを駆除する処理業者に務める女性、みつまさん。 　常に命の危険にさらされ、ひどい臭いがするムシの体液を浴びながらのハー…

戦闘機パイロット。 非常に狭き門であるこの職業に憧れ幼いころから努力を重ねてきた橘涼介(たちばな　りょうすけ)は、高校入学と同時に視力がガタ落ち。 視力が非常に大事とされる戦闘…

突如地面から湧き出たパンツに活気付く田舎町。パンツ温泉と銘打ち観光客誘致を狙うも、温まらない、気持ち悪いなど評判は散々。そんな中廃業寸前のパンツ温泉宿を任されたのが、白パン姿も眩…