二つの世界が一つになっちゃった!
八代 直樹
第1話 :始まり
小さな村ロット村で生まれた少年レインとその兄グランとレインと同い年の女の子イルミナ三人はいつも仲良しで、子供だけで入ってはいけないという森に入ったりしていつも怒られていた。
そしてレインが八歳の誕生日を迎えたある時、お昼前に家の庭の隅にある倉庫で二つ上の兄と、一緒に珍しい物を探すお宝探しをしていた時それは起こった。
世界的に類を見ない時空振動だ。
時空振動それは空気が揺れ世界の何処かで時空の歪みが発生しもう一つの世界と少しだけ繋がる瞬間である。
ただ、この時起こった時空振動は今までと違う、吐き気がするほど揺れがかなり大きい事、時空振動で空気が割れた所に禍々しい小さな黒い渦が発生してる事、その渦は今にも周りの物を吸い込みそうである。
その渦からは見ただけで嫌悪感を抱くような人の形が凄く細くなった禍々しい黒い何かが出てきた。
その黒い何かは赤い眼をしていて辺りを見渡しそして目が合いこちらに近づいてくる。
「・・・ィぁ・・・」
無意識に声にならない音が出るだが、恐怖から自然と手は兄の手に触れ、それに気づいた兄はレインより少し落ち着き震えながら立ち上がりそのまま震えた声で逃げるように言う。
体は震えながらも弟を守るためにほんの少しでも時間を稼げればいい、そんな思いで目の前の化け物に立ち向かうその時、世界は眩い光に包まれ僕はそのまま意識を失った。
意識を取り戻した僕は気を失う前に微かに覚えている記憶を頼りに
辺りを見渡すどれくらいの時間が経ったのか小さな窓からは光は指しておらず外は真っ暗である。
そしてふと気づいた時、傍に居た兄の姿や化け物の姿がないことに気づく
「お、お兄ちゃん!お兄ちゃん!!何処にいるの!!!」
今まで出したこともない大きな声でそれには不安、恐怖の念が混じった悲痛な声が響き渡った、そこに倉庫の扉が開き少年の顔見て涙を浮かべる母レイナの姿があった。
大切な宝物をみつけたように少年を優しく抱きしめる。
二つの世界が一つになっちゃった! 八代 直樹 @nao_yashiro
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