「男主人公 和風ファンタジー」を含む小説

古代戦争によって世界が永遠に変えられてから、すでに千年以上――。 幼い頃の悲劇的な事故で下半身不随となったアフリカ系アメリカ人の少年、ダチイ・ジョーンズは、やがて世界の均衡そのも…

　その力、恐怖か、救済か。幾千の命を奪い英雄と称された男、武（むさし）の心は、かつての罪によって鎖されていた。 　天下平定がなされた小国、陽ノ下の国で、夜な夜な起こる不可解な斬…

蒸気機関と妖怪が入り混じる「帝都」。 人々の負の感情から生まれる怪物「餓者（ガシャ）」の群れに、軍隊の兵器は無力だった。 だが、スラムの賭場には一人の破戒僧がいた。 名はリュウ…

母を亡くし児童養護施設で暮らす弓。 彼は奇妙なバケモノが見える以外は平凡な、居場所を探す孤独な少年だった。 ある日突然、何年も会っていない父親の部下と名乗る男、若葉が現れる。 …

心を“印”として操る〈印術〉がすべてを決める世界。 強さも、生きる価値も、未来さえも――印ひとつで決まる。 その世界で、ツバサは“印を持たずに”生まれた。 「無印の子」。 誰か…

異世界に放り込まれたのは、ただの米農家だった。 力も神通力もない。できるのは、稲を育てることだけ。 米農家の米田稲夫は廃業を決意したその日に、祈りを捧げた神社から異世界へ召喚さ…

時は1560年、桶狭間の戦いの頃。 史実の裏で、この日ノ本は古より続く呪術師の一族「闇御門（やみのみかど）」に陰から支配されていた。 闇御門に一族を滅ぼされた青年・月読夜凪（つ…

なぜだろう。 満開の桜を見ても、夏の星空を見ても、心が満たされない。 大切な何かを失った感覚だけが、僕の心を苛む。 僕は毎晩、夢を見る。 赤い鳥居が連なる稲荷神社で、名も知らぬ…

​そこは、湿気と静寂が支配する、日常の「裏側」に開いた場所。 ​ ​“あやかし”が引き寄せられる体質で、息苦しさを感じていた律（りつ）は、ある日、人波を裂くように手を伸ばした青年…

　土御門晴華はギャルだ。 　ギャルで、後輩で、可愛げがなくて……平安を生きた安倍晴明の生まれ変わり。 　そんな晴華と俺には、何やら因縁があるらしい。 　連絡の取れない恋人に逢わせ…

一年で一番月の綺麗な夜。天帝主催の大月見へ参加するため、献上品の餅菓子を抱えうさぎ達は月光の橋を渡り月へと向っていた。そのうさぎの荷から溢れる『おこぼれ餅』を拾おうと外に出た青年…

とある世界の東洋に浮かぶ島。そこには、七柱の神がいた。神々は人の生きるこの島を天上から見守っていた。しかし、この島では人々の争いが長く続いていた。それに業を煮やした神の長である二…

【1章完結済】500年後の世界で目覚めた怪異の王は、荒廃した世界に立ち向かう──少女のペットとして！？ かつて、怪異に侵食された東京──500年後の禁域で青年は目覚める。影を…

【完結】本作には、人気の異世界もチートも登場しません。 和風の架空世界を舞台に、 孤独から孤高へ抗う者たちの姿を描きたくなりました。 心を試されるような選択の連続の中で──…

時は現代。 とうの昔に失われたとされた忍びの里は、霧や雨に隠れながら今も残っていた。 霧隠れ、伊賀の立花家次期当主、立花楽。 雨隠れ、甲賀の法雨家次期当主、法雨里冉。 二人の少…

とある極東の島国。 その大地には、多くの生物や動物と共に繁栄する三つの種族が存在していた。 人の怨念、執念、時に全く偶発的に生まれ、世の裏に静かに蔓延る異形の存在「妖魔」 妖…

これは自分を知る物語。 鎖国が解かれ、異国の文化が入り始めた江戸末期。 女性初の陰陽寮の陰陽師、琳子が出会ったのは、異国から来た精霊。そこから琳子の運命が動き出す。 精霊の魔法を…

妖を引き寄せる体質の少女は二人の兄とともに妖払いとして妖から人々を守っていた。いつものように国から依頼を受けて「黒蛇」と呼ばれる妖が巣食う山へ妖退治に赴いたのだが、その山では何や…

　悪魔が人に取り憑かれると信じられていた中世ヨーロッパ。そこでは卑猥な儀式が行われていた。 　新しい魔女狩りと言うべきか、神父が女の股に浄化棒を押し付けて振動させ、身体の内側に潜…

雪に消える足跡のように―― 名を遺さずとも、生は残る。 元治元年、京。 白装束の剣士・沖田静は、斬ることだけを生きる理由としていた。 だが、ある冬の夜、少年・矢野蓮、今村秋一と…