伐魔剣士

とある極東の島国。
その大地には、多くの生物や動物と共に繁栄する三つの種族が存在していた。

人の怨念、執念、時に全く偶発的に生まれ、世の裏に静かに蔓延る異形の存在「妖魔」

妖魔と異なり、人の形を保ちながらも人外の力を身に宿す異端の存在「鬼」

世界の各地に存在し、この世で最も繁栄している生物、霊長類の王「人間」

その三者は語られぬ歴史の片隅で交わり、争いを起こし、時に協力し、時に愛され愛し合う。

古来より密かに共存と競争を続け、いつしかこの大地は人間が支配し、統治していた。

そんな国に一人、復讐の為に旅を続ける青年がいた。
名を「長陽 辰之助」(おさび たつのすけ)

そんな彼は立ち寄ったある町の宿にて、一人の少女と出会う。
その出会いこそ、全てを巻き込んだ歯車が動き出した合図だっ…続きを読む