紅雨-架橋戦記-
法月 杏
プロローグ
〝
そう呼ばれ活躍していた時代はとうに過ぎ去り、時は現代。
戦が減ったこの国では、忍びの需要は減少の一途を辿るばかり。
それでも、一度散り散りになった忍び達は再集結し、とある山奥で忍び続けた。
伊賀を霧が、甲賀を雨が、そして記憶を××が隠し─────
そうすることで隠れ続けたこの場所は、良くも悪くも〝平和〟であった。
しかしその平和の光が落とす影を、覗き見てしまった者達がいた。
彼等は忍界の影を暴き、いつしか影は菱形を成す。
人と人、里と里、忍びと世界。
それら全てをつなぐもの。
それら全てのかけはしに。
闇を映した菱形は、そんな夢を見ていた。
〝忍者〟とは
そんなことを問うた若き忍び達の戦いを、今ここに記さん──────
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