霊刀奇譚〜闇を祓う英雄〜
猫目 一
プロローグ
前口上
人と獣の違いとは、何だろうか。
それが、心もしくは理性であるならば、それらを失った人は獣なのか。
この時代、世界の多くで、争いが起こっていた。
それは、富や権力、愛、あるいは、自由を求めたものだった。
利己的な行動が、大小規模はあれど争いを生む。
しかし、己の快楽を満たせなければ、時として心を失う。
エゴイズムと社会規範の間でバランスを取り、争いながら人は生きるしかない。
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世界の極東に位置した小さな島では、長い戦いの末、ようやく一つの国が成立した。
名を、
この天下平定の裏には、1人の男の大きな活躍があった。
幾千幾万の人を斬り、鬼神さながらの活躍に、民衆は憧れ、また畏怖した。
やがて男の名を知らぬものはいなくなり、英雄と称されるようになった。
男の名は、
戦いの果てに得た英雄という称号。
それは彼にとって、祝福か、それとも呪縛か。
この物語は、心、そして、世界を紡ぐ英雄譚。
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