「日本兵」を含む小説

英雄になれるとは思っていない。憧れてこの場に立っているわけではない。 羨望だけでこの場に立てるほど、出来た人間ではない。 現代自衛官と硫黄島を、ほぼ想像で書かせていただいたもの。…

ブーゲンビルの戦いで米兵の捕虜となり、沖縄戦で日本兵に投降を呼び掛けた男の物語です。 オムニバス形式で数編の短編を書きましたが、その最初の作品です。

　軍人として招集された瀬野通成（せの　みちなり）は帰還後、戦死した友人の遺品を遺族へ届けるため利用した山道で盗難に遭い、間一髪のところで少女に助けられる。その少女は、銀髪と赤い瞳…

過去の戦争時に散った兵士たち。 女神ソルティアは彼らが異世界を救済出来ると考え、十人の日本兵を再召喚し、魔王討伐を命じるも？ え？ステータスやスキルはどうするのかって？手榴弾で…

南太平洋のサイパン島に、家族で行ったときの話です。米軍に追い詰められた日本人が5万人以上犠牲になった島で、集団自決のあった崖。夫が引きずられていった思い出が忘れられません…

「とおいとおい昔、戦争があった」という言葉で始まります。 もし、自分の死後も残るようでしたら、「とおいとおい昔、そして、まだとおい昔、戦争があった」と書き直して下さい。 南洋の…

昭和二十年。艦砲射撃の嵐を受ける沖縄。 戦地と化したこの島で一人の日本兵が洞窟に入り込み、静かな海岸にたどり着いた。 そこは黄泉、根の国、妣《はは》の国、常世、ニライカナイ……様…