「思考 純文学」を含む小説

まァ、僕がどれだけ桜について、毎日思考を巡らせているか、君には分からない、分かってたまるか。

九州芸術祭文学賞で、宮崎県地区部門で二席を受賞した作品です。 長編の『星神楽』に対して、応募用に再構成したものです。 タイトルは『星神楽』でしたが、名前を変更しています。 短編作…

気の狂った狂人。その思考。

容貌を失い透明人間となった“彼”。社会との接点を失い孤独に暮らす老人“柴原”。 歪んだ自意識を解き放つ何かを待つ女子高生の“私”。過去に“彼”の中を通り過ぎていった“あなた”た…

　時間警備員の職に就いている守は、ある日、自らの存在が消失していることに気がついた。 　守は、いったいいつどの時点の思考が影響しているのかを探るため、記憶の偵察を始める。

彼岸花と透明な少年の傷心、それとも日影か。 世の中に傷ついた彼を癒す、少女の故郷に伝わる伝説と織りなす、色無き風の物語。 自主企画で参考になれば。 今は公募を一旦休んでいますが…

＿＿俺は果たして何者だったのか

とても主観的です。普遍性など求めていない吐き溜め場です。 とても短な言葉が綴られていて そこに広がりがあるのか、ないのか。 それは読み手に委ねられます。 縦組みで読むことをお勧…

今まで善く生きて参りました。 端的、短慮な思考な女でございます。 しかし人生とはそういうものでは無いでしょうか。

だれにも望まれない人生のなかでおれは光りを探る。それは文学だ。小説のあいまにおれは少女と出会う。かの女はからだは黒紫に輝いていて… …。

マスターベーションに勝る快楽が詩や、思考、そして読むことにあればいいのに、いまはない。

母の死――それは現実であり現実ではないのかもしれないが、彼は思考する。 しかし、本当にこれは、彼の思考なのだろうか。

「まあ、いいや。今日も、生きよう」 この決心にいたるまでの彼女の思考を、極めて抽象的に記述した掌編小説です。

夏の終わり、ある俳人の足跡を辿る旅に出かけた、一泊二日の旅日記。出来事から思考まで全部ノンフィクションです。

異常な思考能力を持つ蚊エスは、感情が特出した蚊リアンと番であった。群れの一対であった二人は幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、少ない寿命で有限に生きている中、突如妻のリアンが…

「人間の思考は正しい正しくないの問題ではない、それは知っているけれども「正しさ」を重んじるのが今の世の中であるのなら、足が蔓延るこの世ではプラスチックのような正しさをぼんやりと信…

世界中で人口増加がストップした！ 徐々に始まった出産率低下は、ここ数百年で一気に無限小、零パーセントへと移行し更新を続けて、はや二十幾年。 原因や要因は未だ解明されないまま時は…

父である「私」が夜中、息子に起こされるワンシーンを描いた物語。 眠れなくなってしまった私は、以前の家のことをとりとめなく思考する。妻の提案によって都市部の賃貸マンションから、田…

世界を虚無で侵食する概念「蝶」がもたらす災害、「蝶災害」に見舞われた世界。だがいつの間にか、蝶は世界から去っていた。代わりにやってきたのは「永遠の冬」。「俺」はくるくると思考を回…

概念の「蝶」は世界を虚無で侵食する災害である。そんな中で生きる「俺」は何らかの「真実」を怖がっている。真実が何かはわからない、しかし真実は「俺」の何かを「明らかにしてしまう」。だ…