「中華風 宮廷」を含む小説

窈児は夫たる皇帝の心が己にないことを承知しつつも、愛らしい息子を得て心穏やかに暮らしていた。しかし宮殿では数年前から、五行思想に則った怪事が起こっており、不安の声が絶えることはな…

【連載休止中（近況ノート参照）】 尼寺で育った孤児の芙茗（フーメイ）は、ある日幼馴染みの許嫁から「結婚できない」と告げられる。 理由は言いにくそうにしていたから、詳しくは聞かなか…

平安の都に生まれ、薬草に深い知識を持つ姫・優夜。 結婚には関心を持たなかった彼女は、ある日、唐の宰相・天陽への輿入れを命じられる。 異国の風土、言葉、文化――すべてが初めてで…

朧国の少女・朱霞（シュカ）は優秀な巫術士として皇都でまじない屋を営み、忙しく充実した毎日を送っていた。ある時、不調が続く父親の代理として宮廷巫術士として登城することに。 しかし…

　かつて王の寵愛を一身に受け、後宮に君臨していた妃・瑛麗。 　しかし、その輝きは、彗星のごとく現れた若く妖艶な姫・月華によって、脆くも翳りを見せ始める。 　嫉妬、策略、そして裏切…

【第五部進行中・カクヨムコン10最終選考作品】幼き頃に滅ぼされた国の元王女、凛音。敵国で将軍の娘として生きることを強いられ、輝きの陰で密かに復讐者としてその刃を研ぎ続ける。 平…

　代筆係ランセツが夜半、第一皇子の命により書かされた手紙は、ただの季節の挨拶などではなかった。 　そこに込められていたのは――ある貴族の暗殺命令。そして、ランセツはそれに気づいて…

厳しい試験を突破して、帝とその妃たちに仕える女官の座を手にした没落貴族の娘、映。 女官になれば、帝に見初められて妃になり、女ながらに絶大な権力を手にすることができる。自らの家であ…

「嶺松華、あなたを赦しましょう」 とある”罪”を犯し、幽閉された妃・嶺松華の前に現れたのは、彼女を幽閉した夫・湫紫瑶だった。 二人が結ばれたのは十年前―― 帝国に占領された小国…

浩の“引きこもり”皇太子・水適（すい・せき）に嫁いだ、 颱国の元皇太女・皓月（こうげつ）。 銀の髪、銀の瞳、銀の爪を持つ特異な容貌故、 その身を隠して生きる皇太子との対面は果た…

御咲の国の済々家の一の姫、花蓮は国の王子である鷹宮の妃候補として宮廷に送りこまれた。済々家の一の姫である花蓮は一度誘拐されたことがあった。そのことは花蓮自身はよく覚えていない。 …

仲間を従えて旅に出た王が見た世界の混濁は思ったより酷く、予測不能の旅の中、この世界を救う旅に新米王と出かけてみませんか？

【改稿版】 人並みはずれた味覚嗅覚、茶の知識を持つ白桂花は、茶商の父親が営む茶舗で客に茶葉を売るのが生きがいだった。 ある日突然、父親が茶の密輸の疑いで囚われる。白茶舗は閉鎖…

「本は命であり、人生なんだ。だから没収だけはやめてくれ」 　目まぐるしく発展し続けるこの都には謎がある。 - 消えた下女 - 宮廷を包む闇 - 商家にまつわる秘め事 … 　…

「さすがに龍皇が禁池にて聖女を見初めるという話は知っているだろう？」 「あー、確かにそんな話があったような……？　で、俺がうっかり禁池（そこ）で水浴びしてたから、聖女になれって？…

歩笑安、かつては堂々たる王女であった。 しかし、宮廷の政変により流浪の民となり、黒幕を追い求めて各地を彷徨い、ついに章州に辿り着いた。 章州の永寧大道は、十年の歳月を費やして…

【カクヨムコン10短編部門応募作品】 陶王朝は馥宗の御代。 元宮廷画家の宦官・洛雪は陶に敗れた西方の遊牧民族・イル族の王女であった胡妃の絵姿を描くよう皇帝から命じられる。 言葉…

前世は日本のオタク・昕晨星は後宮入りした。 理由は初恋が諦められないからと、皇帝からの要請があったため。 ところがその皇帝は、かつて一家で保護して友人となった直だった。 同じくし…

　“新月の夜に生まれた皇子は、王座を継げず世間から存在を隠さなければならないー” 　王位継承に関して、そんな決まりがある月暈国《げつうんこく》。 　月の満ち欠けや、月蝕、日蝕、…