「世界 抽象」を含む小説

世界は人生の吹き溜まり。 手に入らないこと、理想通りにいかないこと、そんなことがたくさん。 だけどそれがどんなかたちを持つかなんて、未確定。

　この物語は、玉座を探す旅である。偽物の玉座、本物の玉座、隠された玉座、失われた玉座を探す。この物語は、欧州の玉座文化が格好いいのが悔しいので、日本の格好いい玉座を十二種類考えた…

気が付くと、そこは過度に眩しい光の世界だった。そこに居た「私」には記憶も感覚も無く、時間の概念もあやふやだった。抽象画のような空と大地、それと駅。何処からともなく流れてくるピアノ…

断続する精神と神経を背負うなら、せめて。

1話完結型ですが、順番通りに読み進めてください。出来れば1日1話読んでいただけると嬉しいです。ラストは特に、1番最後に読んでくださいませ。 抽象画、とでも思ってもらえたら読みやす…

「子供がいつまでも子供でいられる世界、大人が子供をダメにしない世界を作りたい」 そう思った人達がいました。 一応4話で完結ですが、何が起こったのか、抽象的な描写になっているので…

私は私。毎日違う服を着ても、誰がなんと言おうと、それは変わらない。 私がそう思う限り。 きっとその証明は不可能で、意味も価値もないものだけれど…私は信じたい。 カラフルな世界で、…

ある日、少女は不可思議な世界へと招かれた。 その世界では存在する万象が歪み、色彩すらも怪しく、あたかも抽象絵画の中に入り込んでしまったようだった。 辺りを物珍しげに眺めていた少…

「画術」、それは創り上げたイメージを空間というキャンバスに描き出すこと。 その存在が有史以前から認知されている世界は、現代と呼ばれる時代において転換期を迎えていた。 2045年…

暮葉　驟雨。 センターシティー・ゴーラ。2262年生～2296年没。 代表作、『ドンファンまがい』『屍臭期』。 二十歳で処女詩集『ドンファンまがい』を世に出し、一躍時代の寵児と…

真崎史瀬（まさきあやせ）は絵の才能を認められ、国の研究機関であるWorkshop Apartment（ＷＡ）に招待される。そこで多くの研究者が一目置く天才的な頭脳と類稀な美貌の持…

正しいと信じこんだ道を必死に走ってきた。けれど、自分はほんとに正しいの？理不尽な世界で最後の一歩が踏み出せない、そんな背中を押すのは......

娘が助けを求めて呼び出したるは未来。未来とは名ばかりであれもこれも不確定で未確定で不思議にあふれていた。こんな未来誰が予想したのか。誰がこんな未来にしたのか。なんの能力も知恵もな…