「ちょっとホラー？」を含む小説

「迅くん」 　それほど広くない町立図書館の奥。郷土史などが置かれた棚の前に立っていると、同じ学年で別クラスの浅野美織がススっと寄ってきて、鼓膜をちょうどくすぐるような小声で話しか…

ディアナ・スミス。そんな少女が好きな本はたった一冊。『不思議な国のアリス』 大切な親友の失踪の謎を追い、そんな本と同じ不思議な体験をする少女のお話。誰もがが知るようなお話に巻き込…

廃校になった母校を舞台に、オレが再会した「魔女」と「契約」のお話。 ※全６話の予定です。 ※本作は、風雅ありす　様の「【創作用】夢のタネ」より「タイトル（案）だけ」に記載さ…

快楽の瞬間に訪れる、もう一つの“気配”。 本書は、性愛と霊障が交錯する、ちょっとエッチで、だけど確かに怖い短篇集です。 隣の部屋から響く喘ぎ声。鏡越しにこちらを覗く“誰か”。夜…

第14回角川つばさ文庫小説賞　応募作品。 800字、あらすじ（ネタバレ有り） 小学生の立木檸檬は弟の大樹が産まれ、この夏休みを田舎のお婆ちゃん家で過ごすことになった。 両親…

使用人たちの仕事が一段落した、あるの日の夕方。 怖い話が好きな新米のメイドは、執事を務めている天宮 憶澄(あまみや おくと)に尋ねた。 「何か怖い話はないのか」 すると、オク…

太堯国皇帝・陳希俊の年の離れた弟・陳希亮は人質となって長く東の隣国にいたが、２０歳になった時、国に呼び戻された。懐かしい故国への帰路の山中で、彼は旅芸人の一座を危機より救う。その…

　科学の力ってすげー！　我らが機界の極東島国ニホンへ、魔法界から平たく言うと世界征服を目論むイカれたお客様が来日。愛犬との下校中、日本語の不自由な不審者を助けようとした少年、雪川…

ごく普通の大学生、久遠 銀が迷い込んだのは地図にも乗ってない不思議で不気味な袋小路。 不運にもそこで事故を起こし、意識を失ってしまう。 気がついた時には病院のベッドの上で... …

ブロック、リセット、お別れ。 あなたも人間関係リセット症候群かもしれない。 空色杯　第18回　５００文字未満の部参加作品です。

　サボり目的で集まった、神楽坂陽太（かぐらざかようた）ら、どこか残念な高校生たち。 　ひょんなことからオカルト同好会（仮）のメンバーとなった陽太は、ある日、指鉄砲で怪異を吹っ飛ば…

自殺した恋人の後追いをした彼は一命を取り留めた。 だが…

犀川よう様の自主企画、　第二回　さいかわ卯月賞　テーマは「春」　に参加するために書きました。

「私」は職場の同僚で営業事務の戸倉さんから、幼少期に四方守山でツチノコを見たという話を聞かされる。しかし、彼の祖父が言うには「四方守山いる怪異は狼のはず」らしく…… 書き終えて…

人が翼を捨ててから、随分と長い時間が流れた。 産み落とされた愛しい卵を、私は、この手に抱いて孵化させることを選んだ。 愛しい、我が子──。

　 　山奥の限界集落でダンス教室を経営する男・谷倍野（やばいや）。滅多に人の訪れない彼の家に、珍しく客がやってくる。それは訪問販売員の仮須磨（かりすま）で、性格的に危険な香りが漂…

これは、夢の中でもう一つの人生を生きた男の物語。 異世界旅行記……になるのでしょうか。不思議な読感の短編だと思います。 お楽しみいただけましたら嬉しいです。 ■ KAC202…

「妖精さん、妖精さん」 同じ幼稚園のアキちゃんが公園の木にそう語りかけていた。アキちゃんには妖精が見えるらしい。

娘の節句祝いのひしもち。 去年のひしもちが忘れ去られて冷蔵庫に封印されていた。