カッコウは空の夢を見るのか

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（85文字）

この物語は、ファンタジーを織り交ぜた寓話のような短編です。
けれど描かれているのは、育児や浮気、子どもへの愛といった大きなテーマから、誰もが抱く素朴な願いのようなものまで——。
幅広く、普遍的で、そして切実な「生きづらさ」を詰め込んだ作品でした。

SNSを見ていると、夫の不貞や、子どもを母乳で育てるかどうかといった“理不尽”や“正しさ”が押し付けられ、それに疲弊している人たちをよく見かけます。
しかも、そうしたものから完全に逃げ切ることはできず、結局のところ、頑張って耐えている人ばかりなのだと思います。
多かれ少なかれ、状況も程度も違えど、みんなが何かを我慢していて、だからこそ弱音すら吐き…続きを読む

卵を産む。そんな世界。最後まで読んだ後にタイトルをもう一度見てほしい物語です！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（90文字）

世界観も語りも心地よくて、不思議な水にぽっかりと気持ちよく浸かっていたら…


突然ね、作者様に穴に突き落とされた気分です…（褒めてる）


鳥肌ですよ
タイトルをみて「ああ…そういうことか…」と唸ってしまう

もちろん、腹が立つのは登場人物に対してです。そんなエンタメを作れるのも、作者さんの実力。
予想外の展開にあっと驚きますよ。